頭痛〜東洋医学的な考え〜

以前このblogで頭痛(後頭部の痛み)については書いたのですが、東洋医学的な考えをあまり書いていなかったので、今回書いていきます。

東洋医学ではどのように考えるか?

頭痛を主訴として鍼灸の施術を希望し、来院される方は多くいらっしゃいます。当院では特に20〜30歳代の女性が多く来院されています。
頭痛は古代の医書には“真頭痛”、“脳痛”などの名称で記載されています。例えば《素問・厥病》に“真頭痛、頭痛甚、脳尽痛、手足寒至節、死不治”、《奇效良方・頭痛》に“凡邪令人頭痛者、其邪一也、但有新久之留之分耳”。

東洋医学では頭痛の原因を、外からの害となる刺激(風・寒・暑・湿などの邪気)、身体内部の異常が起こり頭部の経絡の流れに異常をきたすために頭痛が起こると考えます。頭は諸陽の会と言われ、手足の経絡や五臓六腑の気血が集まる場所と考えられており、経絡や五臓六腑の異常がすぐに影響します。

頭痛 今治 玄鍼灸院
今治 頭痛 玄鍼灸院

頭痛のタイプ別

当院の臨床でよく参考にする針灸臨床辨証論治(人民衛生出版社)と中医症状鑑別診断学(人民衛生出版社)をもとにした、よく見られる頭痛のタイプ別です。

◆風寒頭痛

頭痛の痛みが背中にまで及び、寒さや風に当たることを避ける、冷たい風に当たると痛みがひどくなる。

◆風湿頭痛

頭痛は頭に何かが乗せられているよう、眩暈がある、身体が重だるい、食欲が落ちる、軟便。

◆肝陽頭痛

頭痛に眩暈がある、頭痛は片側もしくは両側、イライラして怒りっぽい、あまり眠れない、いつも精神的に緊張している、耳鳴りがある。

◆気虚頭痛

頭痛は空虚感がある、疲労すると痛みがひどくなる、身体がだるく力が入らない、食欲はあまり無い。

◆瘀血頭痛

頭痛の経過が長く、痛む部位は移動しないで固定している、痛みは錐で刺した様。

◆胃火頭痛

頭痛は額を中心としている、喉が乾きやすい、便秘が見られる。

大まかに以上のようなタイプ別に分け、痛みが頭部のどの経絡にあるのかを参考にしながら施術を行っていきます。当院では肝陽頭痛・瘀血頭痛が多く見られます。
当院に頭痛を主訴として来院される方の多くは頭痛薬を長年服用しており、鍼灸の施術を受けはじめてから服用回数が減る、もしくは全く飲まなくなる方が多くいます。鍼灸に併せて養生指導も行っております。