シニア鍼灸

高齢者を支える

WHO(世界保健機関)が健康寿命を提唱して以来、寿命を延ばすだけでなく、いかに健康に生活できる期間を延ばすかに関心が高まっています。
健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。
健康な状態から要支援・要介護に至るまでの中段階的な時期を「フレイル」といいます。フレイルには、身体的要因、精神・心理的要因、社会的要因の3つの要因が含まれています。
多くの方は、フレイルを経て要介護状態へ進むと考えられていますが、高齢者においては特にフレイルが発症しやすいことがわかっています。

フレイル 今治 玄鍼灸院

フレイルの基準には、Friedが提唱したものが採用されていることが多いです。Friedの基準には5項目あり、3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合にはフレイルの前段階であるプレフレイルと判断します。

1) 体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少
2)疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる
3)歩行速度の低下
4)握力の低下
5)身体活動量の低下

フレイルの状態になると、死亡率の上昇や身体能力の低下が起きます。例えば、健康な人が風邪をひいた場合、数日すれば治りますが、フレイルの状態だと風邪をこじらせて肺炎を発症したり、だるさのために転倒して打撲や骨折することもあります。また、転倒による打撲や骨折、病気による入院がきっかけでフレイルから寝たきりになってしまうこともあります。
フレイルの状態に、家族や医療者が早く気付き対応できれば、フレイルの状態から健常に近い状態に改善できたり、要介護の状態になる可能性を減らすこともあります。

生活の質(QOL)と鍼灸

高齢者の半数以上は多様な症状に悩み、 複数の疾患を患っており、 2割以上の高齢者が日常生活に支障をきたしています。 こうした健康障害を有する高齢者によくみられる 「腰痛」、 「関節痛」、 「肩こり」、「もの忘れする」、 「目のかすみ」、 「手足の動きが悪い」、 「手足のしびれ」 などの愁訴は、 高齢者の日常生活活動を制限し、生活の質(QOL)を低下させますが、 鍼灸の施術が適応もしくは得意とするものが多く含まれます。

高齢期の生活の質(QOL)の低下を招いている原因の多くは、 筋力の低下や関節の変形、 認知機能の低下や免疫機能の低下によるものです。
これは 身体の老化プロセスが大きく関与しています。一般的にいえば、 高齢疾患は老化を起因としていることから、 治らない・治りにくい疾患です。そのため、 高齢医療では治療よりはケアが必要です。 つまり、 苦痛を緩和し、 自立機能を支援することがより重要で、 いかに生活の質(QOL)を向上させるかです。

今治 高齢者 玄鍼灸院

鍼灸医療は、 「未病を治す」 (予防医療) を目標としています。 高齢者に対する未病医療としての鍼灸施術のエビデンスは明確ではありませんが、 認知機能を高め、 血圧を適度に低下させたり、 免疫力を高めたりする可能性が報告されています。 また、 鍼灸治療を定期的に受けることでADL(日常生活動作)が高まり、生活の質(QOL)が向上するとの報告もあることから予防としての可能性が期待されています。

今治 フレイル 玄鍼灸院

また鍼灸の施術により疼痛の軽減が得られることにより、薬物の服用量の軽減、ADLの改善やQOLの向上にもつながり、鍼灸の施術が包括的な施術の一つとなる可能性があります。

東洋医学から見たフレイルについてはこちらを参考にして下さい。

・腱板損傷 ・緑内障
・変形性膝関節症 ・圧迫骨折による痛み
・変形性腰椎症 ・坐骨神経痛
・難聴、耳鳴り ・抑うつ
・不眠 ・肩こり
・夜間頻尿  

今治市国民健康保険・後期高齢者医療保険をお持ちの方は、痛みの症状に対して医師の同意書なしでの保険適応となります。

シニアに多い軟骨の磨耗、変形性関節症などは、鍼灸の施術では元に戻すことを目的とはしておりません。来院される方の中には鍼灸によって元に戻ると思っている方が居られますが、そのような効果は論文ベースでも臨床経験からもありません。まして西洋医学を超えた効果がある訳はございません。軟骨の磨耗や関節の変形に伴う痛みを軽減すること、もしくは今以上に悪化させないことを目的に鍼灸の施術を行います。
また重度の関節変形で医療機関から手術を勧められており、鍼灸で何とか可動域制限の獲得や痛みの軽減を目的に来院された場合、施術をお断りする場合があります。

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