変形性関節症

ムシムシと暑い日が続きますね。今回は当院の来院動機の症状に挙げることができる「変形性関節症」について書いていきます。

変形性関節症とは?

変形性関節症とは、関節への負担が原因で関節の間にある軟骨がすり減り、スムーズに動かすことができなくなり、また骨などが摩擦により炎症が生じ、水がたまったり、骨が変形して痛みが生じます。

今治 変形性関節症 玄鍼灸院
変形性関節症(膝関節)

主な症状としては関節周囲の痛み、腫れ、関節が引っかかる感じ、関節の違和感などがあります。

初期の頃は動いた時や立ち上がった時に痛みを感じることが多く、症状が進行するにつれて階段の上り下りがしにくくなるなど、徐々に日常生活に支障が出てきます。
変形性関節症は主に股関節、膝関節などに起こりやすいですが、手や肩などの関節にも起こります。

変形性関節症が起きる原因

変形性関節症の原因は、加齢、スポーツや労働などによる負荷、外傷、関節の不安定性などがあげられます。明らかな原因を認めないものを「一次性関節症」、原因が分かるものを「二次性関節症」に分けられます。
「一次性関節症」は加齢や肥満などが原因で起こるとされています。60歳以上の年代、特に女性に多く見られます。また重労働を行っていた人は関節が変形している可能性があります。
「二次性関節症」は怪我や病気、リウマチや関節構造などの損傷により引き起こされるものです。

変形性関節症の進行

変形性関節症は、時間とともに徐々に進行していきます。関節内の軟骨がすり減ることで軟骨の下にある骨組織が壊され、関節の変形が進行します。症状が進むと関節に負担がかかる動き、関節を曲げる動きに痛みを伴うようになります。さらに症状が進行すると安静にしていても痛みがあり、睡眠が妨げられることがあります。

今治 変形性関節症 玄鍼灸院

すり減った軟骨や関節の変形を元に戻すことは残念ながらできまん。そのため、治療の主な目的は、変形による痛みに対しての治療、関節機能を維持する予防療法となります。またいま以上に関節の症状を悪化させないために労働量の調節、筋肉をつけるための運動、体重のコントロールなども症状の悪化を防ぐためにも重要となってきます。

鍼灸施術にできること

鍼灸の施術においても、減った軟骨や関節の変形を元に戻すことはできません。
鍼灸ではあえて身体に微細な傷を作り、血液循環を促し、関節周囲にある筋肉の緊張を緩和し、また痛みを軽減させていきます。また炎症症状に対しては消炎作用があるので、炎症部位を取り囲むように鍼を行っていきます。
また、症状がどの経絡に現れているのかを判断(経絡弁証)し、関連するツボを刺激しながら症状を解消していきます。

鍼灸は万能ではありません当院には様々な症状を主訴に多くの方に来院いただいています。
最近ではリウマチ患者さんが家族とともに来院されました。主訴は四ヶ月前まで動いていた肩関節を以前のように動かせてほしいとのこと。身体を拝見すると手や足の関節変形も重度でリウマチがかなり進行しており、肩関節に関しては整形外科医からは手術しか治す方法が無いと言われているとのことでした。リウマチ専門医がいる整形外科勤務の経験から関節変形が重度と判断し、また鍼灸では希望に沿えないことを伝えました。そうすると同伴していた家族の方がご立腹。「施術をする前から断る姿勢が駄目だし、西洋医学を超えた効果を期待して来たのにそれはおかしい。」散々な言われようで不愉快ですが、鍼灸の施術には適不適があります。今回の場合は、明らかな不適応事例です。鍼灸に過大な期待を抱いて来院される方がいますが、鍼灸は慢性の症状を魔法のように1〜2回で解消することはできません。また不適応と判断した場合は。施術をお断りすることがあります。


【つらい症状、解決します】

一人一人の症状にあわせた施術を行い、少ない施術回数で症状の改善を図っております。過去の臨床経験から内科・整形外科・婦人科・心療内科疾患などの疾患に対応します。

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