医宗金鑑・婦科心法要訣
女性不妊の原因は衝任脈が傷ついているためである。経(黄帝内経)では女性は14歳で天葵が至り、任脈が通じ、太衝脈が盛んとなり、生理が規則的に来るようになり妊娠することが出来ると書かれている。もし三因の邪により衝任脈が傷つく、つまり月経不調、赤白帯下、経漏、崩漏等で病が生じる。宿血が胞中に積もることにより妊娠することが出来ない、もしくは胞寒、胞熱により妊娠することが出来ない、身体に痰が多くて脂膜が胞中を塞いで妊娠することが出来ない。これらの原因を詳しく調べ、証に基づいて調治すれば妊娠することが出来る。
景学全書・婦人規
生理中の腹痛には虚と実がある。実は寒凝、血滞、気滞、熱滞によるものがある。虚には血虚、気虚によるものがある。実痛の多くは生理が始まる前にあり、生理が始まると痛みが無くなる。虚痛は生理が始まった後にあり、生理が終わっても痛みが止まらない、もしくは痛みが酷くなる。お腹に触れて痛みが無ければ虚、触れて痛むと実である。滞りがあるかどうかはお腹を触れてみて判断する。実の中に虚、虚の中に実があるので、詳しく診察する。
医宗金鑑・婦科心法要訣
生理中の腹痛は気血虚弱によるものである。生理前の痛みは気血凝滞である。もし気により血が滞れば多くは脹満をなす。血による気の滞りであれば多くは疼痛をなす。脹満や疼痛を起こす原因を詳しく調べるべきで、虚、実、寒、熱にあわせて治療する。
李庵医要
生理前の腹痛は気滞によるもので、治療は行気和血を行う。生理が来てからの腹痛は血滞によるもので、治療は行血和気を行う。生理が終わった後の腹痛は気血両虚によるもので、治療は大補気血を行う。
古今医鑑・眩暈
眩暈の症状、上盛下虚によるものであるが詳しくしは述べられていない。虚は血と気の虚である。実(盛)は痰涎風火である。
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