ストレス−「思」

今回はストレスと「思」について書いていきます。

なぜ「思」なのか?

来院される患者さんの中に、色んな事を考えて(マイナス思考)体調を崩す方が多く見られるので、東洋医学ではそれをどのように捉えるかを知ってもらいたいと思ったからです。

思とは?

東洋医学には七情と言うものがあります。七情とは、喜・怒・憂・思・悲・驚・恐のことで、これらの精神的要素が原因で病を発することがあり、この七情と五臓(肝・心・脾・肺・腎)とは関連があります。考える事は「思」に当たります。

辞書で「思」を調べてみると、
「思」は会意文字で、田+心。「子児の脳」の象形と「心臓」の象形から頭脳と心で「おもう」を表します。「思」とは思慮・思考することで、人間として正常な精神活動です。

ストレス 今治 玄鍼灸院

東洋医学的な解釈

《素問》という本の中には、「思則気結」(思うと気が結ぶ)と書かれています。これは思慮・思考が過ぎると、気の流れが悪くなることを言ったものです。また《理論駢文》という本の中で、「思傷脾者、気留不行、精聚中脘、不得飲食、腹脹満、四肢怠堕」と述べられています。これは、「思」が過ぎると脾を傷つけてしまい、気が留まってめぐらず、精が中脘(胃)に集まり、飲食をすることができず、お腹がはり、手足がだらけてしまうことです。
「思」と関係の深い五臓は、脾臓(東洋医学で言う脾臓)です。この脾臓の働きとしては、主に食べた物を吸収して食べた物のエネルギーを全身に運搬する働きがあります。

東洋医学では心(感情)と身体は一つと考えており、だからこそわかる病気のメカニズムもあります。

鍼灸での施術

鍼灸の施術をする場合、四診で「思」により体調の不調を起こしていることがわかるので、先ずは脾・心の臓に対して施術を行っていきます。具体的に使用するツボとしては、神門・三陰交・心兪・脾兪等です。また「思」は「頭脳」(脳)にも関係するので、頭にある百会・四神聡のツボも使用します。あとは困っている症状、例えば食欲不振、不眠、体のだるさ、寝付きが悪い等にあわせてツボを選んで鍼・灸を行っていきます。
施術後、「身体が軽くなった」「頭がスッキリとした」「お腹が空いてきた」などのコメントを頂くことがよくあります。
東洋医学の角度から身体を診るのもいいのではないでしょうか?

症例はこちらです。


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