もうそろそろ梅雨は開けるのでしょうか?今年は例年以上に雨が振りましたね。
よく患者さんから、「最近、よく寝れないのですが、自律神経がおかしいのですか?」「動悸がするから病院に行ったのですが、異常なしで自律神経の乱れでしょうって言われました」等、『自律神経』に関しての質問を受ける事は多々あります。
そこで今回は『自律神経』について書いていきます。
自律神経とは?
そもそも『自律神経』のってなんでしょうか?
『自律神経』は、すべての内臓、全身の血管や分泌腺を支配しており、意識しなくても呼吸をしたり、食べたものを消化するため胃を動かしたり、体温を維持するため汗をかいたりするのは、『自律神経』があるからです。
また『自律神経』には、交感神経(起きている時の神経・緊張している時の神経)と副交感神経(寝ている時の神経・リラックスしている時の神経)があり、一つの器官に対して互いに相反する働きをしています。
交感神経・副交感神経
・交感神経
ストレスが多い場合や突発的な出来事に対して身体を整えます。具体的には心拍数を増やし、心臓の収縮力を高め、呼吸がしやすくなるように気道を広げます。また手のひらの発汗、瞳孔の散大、体毛の逆立ちなども引き起こします。例えば、突然後ろから声をかけられたりすると、心臓がドキドキしませんか?それは交感神経の働きによるものです。
・副交感神経
交感神経とは反対に日常的な状況で体内を調整します。具体的には消化管を刺激して食物の消化吸収を促し、不要なものを排泄するようにします。また、気分が落ち着いて状態は副交感神経が優位になっている状態です。
『自律神経』に対して命令を出しているのは、最近の研究では脳の中の広い範囲が繋がって調節していることが分かってきました。これを中枢自律神経線維網(CAN)と言います。
CANは情動(喜び・怒り・悲しみ等)やそれぞれの臓器器官からの情報から交感神経を興奮させます。この興奮を抑える働きが前頭前野にあります。しかし、うつ病になるとこの前頭前野の働きが低下がしてしまいます。そのためCANを抑えることができなくなって、自律神経失調症の症状とか、不眠といった症状が出てしまうといわれています。
鍼灸では
では何故、鍼灸の施術によって自律神経の乱れが改善されるのか?
鍼や灸でツボに刺激を与えると、その刺激が脊髄を通り脳に伝わり、脳からβエンドルフィンと言う物質を出すように命令が出され、わくわく感や、前向きなど、ポジティブな感情を生み出します。この感情が出ることにより、うつや自律神経失調症で生じた無気力感、憂鬱感など解消することができます。
鍼灸の施術では、東洋医学の観点からどの臓腑のバランスが崩れて自律神経が乱れているかを判断していきます。患者さん個々に合わせた施術を行っていき、バランスをとっていきます。
自律神経の乱れで困った場合、鍼灸治療を受けるのも1つの選択肢ですね。
自律神経の乱れはメンタルとの関係が深くあります。メンタルに対する東洋医学の考えはこちらも参考にして見てください。
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