足のむくみ

むくみ、特に女性は足のむくみを気にしている方が多いかと思います。臨床において女性の足のむくみはよく見かけ、一過性の症状です。
朝起きると顔がむくんでいたり、夕方になると足がだるかったり、重かったりしたりと自覚することがあります。もしも、この様な症状がある場合には、身体がむくんでいる可能性があります。
むくみとは、身体の余分な水分が皮膚の下に溜まっている状態のことです。

むくみ 今治 玄鍼灸院

むくみの確認方法

足の内くるぶしの上を、指で20~30秒程押さえます。指を離しても、指の痕が残り、くぼんでいれば、身体がむくんでいると確認できます。

むくみの原因

むくみには、病気などが原因の場合と一過性の場合があります。

病気などが原因の場合

肝臓病、腎臓病、妊娠中毒、心臓病、血管やリンパ管の障害、貧血などでむくみは起こります。
顔や足の特定の箇所に短時間でている場合は良いのですが、長時間むくんでいる場合や、身体全体がむくんでいる場合など、いつもと違うと思う場合は、一度病院で診察を受けることをおすすめします。

一過性の場合

・塩分の摂り過ぎ
・長時間座っている、長時間立っている
・身体の冷え
・運動不足
・ふくらはぎの筋力低下etc
上記のような原因でむくみが起こります。

解消方法

簡単で気軽に出来る解決方法は以下の通りです。

⦿足枕

横になる時に、足に枕などを置いて足を自分の位置より高い場所に置くと、重力によりリンパ液が足先から身体に戻るので、効果があります。

⦿運動

長時間デスクワークなどを行なった場合は、仕事の合間に軽い屈伸運動をしたりして適度な運動を行ない、筋肉のポンプ作用を働かせるとむくみの解消に役立ちます。

⦿食生活

カリウムを多く含む野菜(イモ類、きゅうりなどのウリ類、豆類)や果物(バナナ、りんご)、海草類は水分代謝をスムーズにする働きがあるので積極的に摂ることをおすすめします。たんぱく質やミネラルのバランスを考えた食事にすると、むくみにくくなります。

東洋医学的解釈

東洋医学では、むくみは水液代謝機能の失調と捉えます。
少し専門的になりますが、人体の水液代謝過程においては、肺気の宣発粛降、脾気の昇降転輸、腎陽の蒸化、膀胱の気化及び三焦通路の水液代謝機能が上手く働いて、水液代謝が行なわれると考えます。(ここでの肺、脾、腎、膀胱等は東洋医学的概念です)
上記の過程のうち、一つでも何らかの障害が生じるとむくみとなってしまいます。

むくみ 今治 玄鍼灸院

東洋医学的分類

 風寒袋肺タイプ 眼瞼(まぶた)が先にむくみ、その後四肢及び全身がむくみます。寒気があり、発熱、関節部位が疼いたりします。
 風熱犯肺タイプ 突然眼瞼と顔面部がむくみ、発熱があり、咳が出る、喉が腫れて痛んだりします。
 水湿困脾タイプ 徐々にむくみが手足におこり、特に下肢におこりやすい。身体が重く、疲れやすい。
 脾陽虚タイプ 腰から下がむくみやすく、なかなか治らない、手足が冷えやすく、疲れやすい、軟便傾向で、小便の色は透明。
 腎陽虚タイプ 全身のむくみ、多くは足腰からむくみ始める、下肢のむくみがひどい、腰膝がおもだるい、手足が冷える。
 気血両虚タイプ 顔面部からむくみ始め、手足までむくむ、顔色は白っぽいかやや黄色、めまいや動悸がある。

東洋医学的にはおおまかに上記のタイプに分けて考えていきます。特に臨床では脾陽虚、腎陽虚タイプが多く見られます。
足のむくみは慢性的な経過を経ていることが多いですが、鍼灸治療を施すことにより、一度目からの治療でむくみの軽減を実感される患者さんが多く居られます。もしむくみが気になるようでしたら、一度鍼灸治療を受けてみるのもいいかもしれません。


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