月経前症候群

不妊鍼灸で来院される大半の方に月経前に、イライラ・頭痛・不安等があります。そこで「月経前症候群」について書いていきます。

月経前症候群とは?

月経前症候群(PMS)は、「月経前3〜10日のあいだ続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに減退ないし消失するもの」と日本産科婦人科学会で定義されています。
月経前症候群を持っている女性の2〜10%が日常生活に支障をきたしていると言われ、女性にとっては大変つらい疾患です。原因は未だ不明な点が多いのですが、女性ホルモンの変動が関わっていると考えられています。

月経前症候群 今治 玄鍼灸院

どんな症状があるのか?

臨床症状としては、心身にわたる多彩な症状がみられます。

■ 身体症状

頭痛、関節痛、腰痛、乳房痛、腹部膨満感、便秘、下痢、食欲亢進もしくは減退、浮腫、体重の増加など。


■ 精神症状

イライラ、不安、緊張感、情緒不安定、抑鬱、疲労感、眠気など。

上記の症状が月経前に毎月現れ、月経開始後には和らぐことが月経前症候群の特徴です。

東洋医学の考えは?

東洋医学では、月経は衝脈と任脈が管理し、衝脈と任脈は五臓の中の肝、腎との関係が深く、子宮は心と関連していると考えています。また脾とも関係します。(肝、腎、心、脾は東洋医学の考えによる臓腑)

肝には血液を貯蔵し、それと同時に全身の血液を調節する働きがあります。また疏泄(気・血・水の巡りをコントロール)する作用があり、この疏泄作用の働きが悪いと気血の流れが悪くなり、胸脇の張りや月経不順が見られます。


腎は先天の本(生まれながらに持っている生命力、エネルギー)と言われ、精(ホルモンなど)をため、性機能、生殖機能に関わります。


心は血脈を主り(全身の血液循環を制御)、また神(ここでは精神活動のこと)を蔵しています。


脾は後天の本(消化器系による消化吸収の働きによって気血が生まれ、生命を支える)と言われ、血が血管からあふれでないようにし、順調に身体の中を巡るようにします。

月経前症候群 今治 玄鍼灸院

東洋医学的な分類

月経前症候群に対して色々なタイプがありますが、当院では主に以下の4つに分けて考えています。

・肝気鬱滞

月経前に乳房の張り、めまい、頭痛、下腹部の痛み、怒りっぽい、食欲はあまり無い、浮腫が見られ、生理痛がある。

・心脾両虚

顔色に黄色味がみられ、月経前には動悸、不安感、疲れやすい、手足が冷たくなる、浮腫が見られる。

・腎陰虚

めまい、腰や膝がだるく感じる、或いはかかとが痛む、頬が赤く、喉が乾き、寝汗が見られ、尿量が多い。

・腎陽虚

顔色は白く、腰にだるさがあり、身体が冷えやすく、頻尿、身体全体もしくは顔に浮腫が見られる。

以上のタイプをもとに、治療方針を決めて施術していきます。また周期療法とあわせて行うと、症状の改善が早まります。