骨粗鬆症

最近はすっかり朝・晩は気温も下がり、秋らしさを感じるようになりました。
お年を取られた患者さんとの会話でよく出るワードとして「骨粗鬆症」が挙げられます。そこで今回は「骨粗鬆症」について書いていきます。

骨粗鬆症とは?

骨粗鬆症は、「骨量低下と骨組織の微細構造の異常を特徴として、骨の脆弱性が増し、骨折リスクが高まった状態」とWHOにより定義されています。
骨は骨を壊す「破骨(はこつ)細胞」と骨をつくる「骨芽(こつが)細胞」の働きによって、常に新陳代謝が繰り返されています。破骨細胞の働きが骨芽細胞の働きを上回ってしまうと、骨量が低下し、骨がスカスカ(脆弱性)となります。これが、WHOで定義されている骨粗鬆症です。

骨粗鬆症の原因

骨粗鬆症の原因としては、以下のものがあります。

・加齢

高齢になると若いころと同じ量のカルシウムをとっていても、加齢とともにカルシウムの吸収率が低下し、カルシウム不足となり骨がもろくなりやすくなります。

・運動不足

運動は骨に適度な負荷がかかり、骨をつくる働きが促されます。そのために運動不足であると、骨がもろくなりやすくなります。

・女性ホルモンの変化

骨粗鬆症は80%以上が女性と言われているほど女性に多い病気です。女性ホルモンであるエストロゲンは、骨芽細胞の働きと関係しています。エストロゲンは、骨が新陳代謝をする時、骨吸収をゆるやかにして骨からカルシウムが溶けてしまうことを抑えています。そのために、閉経によって女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が減少するために骨密度が低下してしまいます。

骨粗鬆症による骨折

骨粗鬆症では、転んだりくしゃみをしただけの衝撃で骨折する場合があります。よく見られる骨折として大腿部頸部骨折、圧迫骨折などがあげられます。当院においても、圧迫骨折後の痛みで来院されるケースがよくあります。

・圧迫骨折

今治 圧迫骨折 玄鍼灸院

圧迫骨折は背骨がつぶれたように折れてしまった状態です。原因としては、まず骨粗鬆症があげられます。骨粗鬆症があると、骨の強度が低下しており、転んだりくしゃみなどで背骨に衝撃が加わると圧迫骨折が起こってしまいます。また、衝撃がなくても自分の身体の重さに耐えられずに圧迫骨折をおこすこともあり、その場合には圧迫骨折をおこしたことに気付かないことがあります。
背骨には重要な神経が通っているので、骨折した骨が神経を圧迫して麻痺を引き起こす可能性があります。実際に圧迫骨折をおこした人の10.3%が寝たきりにつながったというデータがあります。

東洋医学からみた骨粗鬆症

骨粗鬆症は東洋医学では「骨痿」「骨枯」「骨痹」などと言われます。
古医書である【素問】には「骨主腎」(腎は骨を主る)、【霊枢】には「腎蔵精」(腎は精を蔵する)と書かれています。この両者の関係性について【医経精義】では「腎蔵精、精生髄、髄生骨、故骨者腎之所合也。髄者、腎精所生、精足則髄足、髄在骨内、髄足則骨強。」(腎は精を蔵し、精は髄〈腎精から作られ、骨髄は骨格を脊髄は脳を形成〉を生じ、髄は骨を生じる。故に骨は腎の合うところであり、髄は腎精により生じる。精が足りていると髄が足り、髄が骨内に在って足りていれば骨は強い。)と述べています。
つまり東洋医学では、骨が丈夫であることの条件として腎の充実が前提であると考えます。腎気が弱く、また精が少ない、もしくは不足すると髄が不足し、さらに髄が不足すれば骨が養うことができなくなり骨粗鬆症の状態となります。

また加齢にともなって腎だけが衰えるのではなく、他の五臓六腑も同時に衰えてきます。骨粗鬆症を考える場合、腎との関係が深い脾について考える必要があります。脾は後天の本と言われ、生命の発達・身体の成長や変化に必要な基礎物質を提供しています。つまり加齢により脾の基礎物質の提供も弱くなってしまい、徐々に骨の構造的な変化を招いてしまいます。

鍼灸による施術

当院では骨粗鬆症は、腎の弱り・精気不足により髄を充たすことができず、また骨を養えないことによるものと考えます。原因としてはよく見られるものとして以下の二つがあります。

①外傷を受けて気血の流れがスムーズに行かず、経絡の流れが悪くなり骨質を養えなくなる。
②臓腑の機能が乱れて、その損傷が腎にまで及び髄を養えなくなる。

主に上記の二つの原因を考え、あわせて腎と脾の働きを改善するツボに鍼、灸を施していきます.
最近の報告では、椎体骨折(圧迫骨折)は健康寿命に影響するだけでなく、生命予後に影響するという報告があります。したがって骨粗鬆症の治療による予防が重要となってきます。

骨粗鬆症による圧迫骨折の症例はこちら


【つらい症状、解決します】

一人一人の症状にあわせた施術を行い、少ない施術回数で症状の改善を図っております。過去の臨床経験から内科・整形外科・婦人科・心療内科疾患などの疾患に対応します。

お気軽にお問い合わせください。
Tel:0898-34-4363

PAGE TOP