花粉症

先月から花粉に敏感な方は、花粉症の症状が出てきています。そこで今回は花粉症について書いていきます。
意外に知られていないのですが、鍼灸は花粉症の症状にも効果的です。

アレルギー

現在、日本人の約20%が花粉症だといわれています。
花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻みずなどのアレルギー症状を起こす病気のことで、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。

アレルギーとは?

では一体アレルギーとは何か?もしくは身体の中で何が起きているのか?

アレルギー 今治 鍼灸

・私たちの身体は、【花粉】という異物(アレルゲン)が身体に入ってくるとまず、それを受け入れるかどうかを考えます。

・排除すると判断した場合

・身体はこれに反応する物質を仕組みがあります。この物質を【IgE抗体】と言います。

・抗体ができた後、再び花粉が身体に入ると、鼻の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と結びつきます。

・その結果として肥満細胞から化学物質(ヒスタミンなど)が分泌され、花粉をできる限り身体の外に出そうとします。そのため、くしゃみで吹き飛ばす、鼻水で洗い流す、鼻づまりで中に入れないように防御するなどの症状が出てきます。

花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)

花粉症 今治 鍼灸

原因となる花粉の飛ぶ季節にだけ症状があります。日本では、約60種類の植物により花粉症を引き起こすと報告されています。
主なアレルゲンとしては、スギ・ヒノキ・カモガヤ・オオアワガエリ・ブタクサ・シラカバなどです。
症状としては、鼻の三大症状(鼻水・くしゃみ・鼻づまり)だけでなく、目の症状(かゆみ、なみだ、充血など)を伴う場合が多く、その他にノドのかゆみ、皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽい感じなどの症状が現れることがあります。
最近、通年性アレルギー性鼻炎と花粉症の両方に悩む人や、複数の花粉に反応する人も増えており、ほぼ一年中くしゃみ・鼻みず・鼻づまりに悩まされるという人も少なくありません。

東洋医学からみた花粉症

東洋医学では季節を考慮して治療します。
春は発陳といい、太陽の陽気が徐々に強くなり、植物が芽吹きはじめ、冬眠していた動物が動きだす季節とされています。人間も同じで、寒い冬にちぢこまっていた身体の活動性が、増してくる時期でもあります。
ところが春という活動性が増す時期になって、身体が活動性を高めるように指令を出しているのに、疲弊した身体がそれについていかないと、いろいろ体調不良を起こします。花粉症もその一つと考えます。

五蔵との関係

東洋医学では、鼻と胃は密接な関係にあると考えています。胃を丈夫にし、正常なの働きを促す事により花粉症を軽減及び治癒できると考えるのです。
また、花粉症は肺・脾臓(東洋医学的な臓腑)の働きが落ちて起こるとも考えます。
肺は「蓄痰の臓器」と言われ、弱ると痰が溜まりやすくなり、鼻水や透明の痰が多くなります。
脾臓は「生痰の臓器」と言われ、弱ると肺の症状をよけいに悪くします。脾臓は冷たい物、甘い物、脂っこい物の摂りすぎでその働きが弱ります。
腎臓は「先天の気」と言って生まれ持った体力を蓄えています。また水に関係する臓器なので、やはり冷えは禁物です。過労や睡眠不足は腎が弱り、乾燥の状態に身体が陥りやすくなり発症すると考えます。

東洋医学は、このような考え方に沿って自律神経の働きを調整し、免疫力を高めることから、症状を和らげたり、薬の量を減らすことが期待できます。アレルギー体質は、遺伝子が関与しているので、変えることはできませんが、予防と体調を整えることで、症状をある程度和らげることは可能とされています。

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