中耳炎

梅雨が開けた途端、連日暑い日が続きますね。
今回は「中耳炎」について書いていきます。「中耳炎」は割りと子供に多い疾患ですが、大人でも見られます。

中耳炎とは

耳は「外耳」「中耳」「内耳」の3つの部分に分けられます。「中耳」は「外耳」と「内耳」の間に位置し、鼓膜と鼓室で構成されています。
中耳には音を増幅させて内耳に伝え、鼓膜に接している耳小骨(ツチ骨、アブミ骨、キヌタ骨)を通り内耳にある蝸牛に音を伝える役割があります。

今治 中耳炎 玄鍼灸院

中耳炎は、中耳が細菌やウイルスに感染して炎症を起こしている状態です。【耳が痛い】【耳漏(耳垂れ)】【聞こえにくい】などの症状を多く伴います。中耳炎にはいくつかの種類があり、急性中耳炎滲出性中耳炎慢性中耳炎などがあります。

急性中耳炎

風邪をきっかけに鼻や喉の炎症に引き続いて起こる場合が多くあり、耳の痛みや発熱、耳垂れ、耳が詰まったような不快感などの症状が現れます。特に子供に見られることが多いです。子供は大人と比べると耳管(耳と鼻をつなぐ管)が短く太く、咽頭までに傾斜が水平に近いために、ウイルスや細菌が侵入しやすいためです。
急性中耳炎は、風邪をひいた際など鼻や喉の炎症に続いて起こるケースが多く、痛みや熱、耳漏(耳垂れ)などの症状が現れます。
特に子どもにみられることが多いです。これは、子どもは大人と比較すると耳管(耳と鼻をつなぐ管)が短くて太いことと咽頭までの傾斜が水平に近く、ウイルスや細菌が侵入しやすいためです。

滲出性中耳炎

耳管が腫れることで液体を排出する機能が低下してしまい、鼓膜の奥にあたる中耳に滲出液がたまって聞こえにくくなる状態です。
痛みや発熱がないために気づきにくいことが特徴です。難聴や耳が詰まったような不快感、耳の中で自分の声が響くなどの症状が現れます。

慢性中耳炎

急性中耳炎や滲出性中耳炎が慢性化した状態の中耳炎で、鼓膜に穴があくことがあります。鼓膜は再生する力が強く、穴があいた直後であれば元に戻ります。しかし感染を繰り返すと再生くる力が低下してしまい、元に戻らなくなることがあります。
痛みはほとんどなく、難聴や耳垂れなどの症状が現れます。

東洋医学の考え方

中耳炎に関する名称として東洋医学では聤耳、耳湿、耳疳、耳生中毒などがあります。また東洋医学の文献にも中耳炎に関する文章が多くあります。

諸病源候論

耳者宗脈之所聚、腎気之所通、足少陰腎之経也、労傷気血、熱乗虚而入於其経、邪随血気至耳、熱気聚、則生膿汁、故謂之聤耳。
(耳は宗脈が集まる所、腎気がこれに通じ、耳は足少陰腎の経である。気血が傷つき、弱ったところから熱が腎経に入ると、熱が血気に従って耳に入り、熱が集まり膿汁が出る、これを聤耳と言う。)
小児腎臓盛而有熱者、熱気上衝於耳、津液壅結、即生膿汁。亦有因沐浴水入耳中、而不

仁斎直指方

熱気乗虚、随脈入耳不散、膿出、為膿耳。
(熱気が虚に乗じ、脈に従って耳の中に入り耳から離れず、膿が出る、膿耳である。)

弁証録・巻三

少陽胆気不舒、而風邪乗之、火不得散、故生此病。
(少陽胆経の気が伸びやかでなく、風邪がこれに乗じて火が離れないために生じる。)

東洋医学では中耳炎の主な原因を熱(熱邪)、それに耳に関係する経絡(腎・肝・胆など)の虚実を合わせて、施術を行って行きます。
当院では小児の来院が多いのですが、耳鼻科との併用で症状の早期改善を図れています。小児の場合には小児はりを使用しております。

耳の周囲にある穴

東洋医学では中耳炎の主な原因を熱(熱邪)、それに耳に関係する経絡(腎・肝・胆など)の虚実を合わせて、施術を行って行きます。
当院では小児の来院が多いのですが、耳鼻科との併用で症状の早期改善を図れています。小児の場合には小児はりを使用しております。


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