突発性難聴

当院の検索キーワードを見ていると、不妊に次いで突発性難聴で検索していることが分かります。そこで今回は突発性難聴について書いていきます。

突発性難聴とは?

今治 突発性難聴 玄鍼灸院

ある日突然、片側の耳の聞こえが悪くなるのが突発性難聴です。何月何日に症状が出現したと分かるのが特徴で、難聴が次第に悪くなったり、日によって聞こえ方が変わったりすることはありません。また約3割の方にめまいが起こることがありますが、一時的なもので繰り返し起こることはないです。
ストレスや過労が誘因となることが多いのですが、原因は不明です。有力な説としては、ウイルス感染説、循環障害説などがありますが、原因は一つではなく、様々な原因が重なって発症すると考えられています。
突発性難聴の診断基準では、「突然の、文字どおり即時的な難聴、または朝目が覚めて気づくような難聴。ただし、難聴が発生したとき、就寝中や作業中など、自分がそのとき何をしていたかが説明できるもの」としています。

症状・予後

急激に発症して片側の難聴、耳閉感(耳がふさがった、水が入った様)、圧迫感、音が耳障り、音がダブって聞こえる、音が響くなどです。
突発性難聴の3分の1が完治し、3分の1が回復しても難聴が残り、残りの3分の1は治らずに終わると言われています。発症して約1カ月で聴力は固定してしまうため、早期発見、早期治療がとても重要になります。

鍼灸では

過去の経験から突発性難聴の患者さんが来院する場合、症状が出てからいきなり鍼灸院に来院することは無く、耳鼻科を受診してから来院する場合がほとんどです。では、鍼灸ではどの様に施術を行うのか?

東洋医学の考え方

東洋医学の考えでは、耳は全身の陽気が集まる頭部にあり、聴覚を主る精巧な器官と捉えます。耳の機能は、たくさんの臓腑・経絡と関連しており、身体の気血津液の循環・代謝とも関係しています。そのために耳の病変は、耳の局部の異常だけでなく、耳に影響を及ぼす臓腑・経絡の異常も反映します。

臓腑生理的な関連
腎の気が上昇して耳に通じる。
心の経絡は耳に絡む。心の気血が耳に供給される。
肝の経絡は耳に絡む。肝の気が耳に通じる。
胆の経絡が耳の後ろをめぐり、耳の中と耳前に分布する。
脾で消化吸収した栄養物で、耳を滋養する。
聴覚を主る。
三焦三焦の経絡が耳の周辺に分布する。

具体的には?

以上のように耳と関連している臓腑の異常から、突発性難聴を引き起こすと考えて、どの臓腑の異常かを見極めて施術していきます。また突発性難聴の方の頚部を診ると、すごく緊張している場合が多く、この緊張を取り内耳の血流を促していきます。

突発性難聴では聴力が落ちるのは早く、回復には時間がかかります。来院される患者さんの中には過度の期待から、1〜2回で治ると考えている方もいます。期待が大きい分、1〜2回で変化が無いと来院されなくなります。しかしゆっくりと回復していくことを知っていれば、焦ることはありません。焦る気持ちは分かりますが、急性の痛みと違い時間・回数が必要であることを理解して頂きたいものです。

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