症例 耳の症状 2026年10月6日 by 玄鍼灸院 30代 女性 突発性難聴 【症状・来院の動機】 主訴は突発性難聴に伴う耳鳴りと耳閉感でした。 2年前にも突発性難聴を発症したことがあり、その際はすぐに耳鼻科を受診し、症状はなくなったとのことです。今回も耳鼻科を受診しましたが、耳鳴りと耳閉感がなかなか消えないため、ホームページを見て来院されました。 今回も前回も、仕事が忙しい時期に症状が出ていました。耳鼻科での聴力検査では、高音域の聴力低下がみられているとのことでした。 自覚症状としては、朝起きた時から耳が塞がったような感じがあり、静かな場所にいると高音の耳鳴りが気になる状態でした。 普段から仕事が忙しく、帰宅が深夜になることも多く、食事も不規則でした。また、ストレスが溜まると甘い物を摂る量が増える傾向があり、軟便もみられていました。最近は休日にジムに通うようにしているとのことでした。 身体をみると頚部の緊張が強く、耳の後ろにある翳風穴を押すと痛みがありました。押さえている間は、耳の塞がった感じが少し軽くなるように感じるとのことでした。 脈は滑弦、舌には膩苔がみられました。 【東洋医学的な見立て・施術】 仕事の繁忙期が続いていたことから、東洋医学的にはストレスによって肝火が生じている状態と考えました。 また、食事が不規則で甘い物を摂ることが多く、軟便や膩苔もみられていたことから、身体の中に湿が停滞しているものと考えました。さらに、この湿が熱と結びついて湿熱となり、耳の症状に関係しているものと考えました。 そこで、肝火や湿熱を整えることを目的とした配穴に加え、耳周囲の経穴にも鍼を行いました。また、頚部の緊張についても状態をみながら施術しました。 【経過】 初回の施術後、耳の塞がった感じが軽減しました。 2回目(初診から3日後)には、耳閉感はかなり減っていました。一方、耳鳴りについてはまだ変化を感じないとのことでした。 3回目(2回目から5日後)には、耳鳴りの音が小さくなってきたものの、まだ気になる状態でした。 また、2回目の施術から2日後に耳鼻科で聴力検査を受けたところ、聴力が改善しているとの説明を受けたとのことでした。 その後、4回目・5回目は主に耳鳴りの状態を確認しながら施術を行いました。 >6回目(初診から28日後)には、耳鳴りはほとんど気にならない状態になっていました。疲れた時に少し耳閉感が出ることはあるものの、すぐに消えるとのことでした。 この時点で日常生活上、耳鳴りがほとんど気にならなくなっていたため、6回目をもっていったん施術を終了としました。 ※症例について 突発性難聴では耳鼻科での診察・聴力検査が重要です。本症例では耳鼻科での診療を受けながら、鍼灸施術を併用しました。聴力の改善や症状の経過と鍼灸施術との因果関係を断定するものではありません。 40代 男性 耳鳴り 【症状・来院の動機】 ホームページを見て来院されました。主訴は耳鳴りです。 半年前から耳鳴りがあることに気づき、2~3か月前から徐々に強くなってきたとのことでした。特に夜間、静かな環境になると耳鳴りが気になりやすく、左耳に高音の耳鳴りを感じていました。 めまいや聞こえにくさはなく、耳鼻科はまだ受診していませんでした。 また、顎関節症があり、口を開ける際にクリック音がありました。就寝時には歯ぎしりもあるとのことでした。身体をみると頚部の筋肉が硬く、圧痛もみられました。 脈は弱く、耳鳴り以外にも顎関節周囲や頚部に緊張がみられる状態でした。 【東洋医学的な見立て・施術】 今回は、耳鳴り以外にめまいや聞こえにくさがなく、顎関節周囲や頚部の筋肉に強い緊張と圧痛がみられたことから、東洋医学的な身体の状態に加えて、耳周囲や頚部の筋緊張も耳鳴りに関係しているものと考えました。 また、東洋医学では耳と肝・腎との関係を重視します。特に高音の耳鳴りについては、肝の状態との関係も考えながら身体全体をみていきます。 そこで、耳周囲や頚部の筋肉の緊張を整えるとともに、肝・腎に関連する経穴にも鍼を行いました。 【経過】 2診目(初診から3日後)には、耳鳴りの音が小さくなり、耳鳴りが気になる時間も短くなっていました。 3診目(2診目から1週間後)には、耳鳴りの音が高音から低音へ変化し、音の大きさもさらに小さくなっていました。 4診目(3診目から1週間後)には、初診時の耳鳴りの大きさを「10」とすると、「2~0」程度まで気にならなくなっていました。 その後は、耳鳴りが再び大きくなるようであれば来院するようお伝えし、4診目をもって耳鳴りに対する施術はいったん終了としました。 30代 男性 突発性難聴 【症状・来院の動機】 ホームページを見て来院されました。 来院の2日前に突然、左耳の聞こえが悪くなり、耳が塞がったような感じが出現しました。耳鼻科を受診したところ、突発性難聴と診断されました。 7~8年前にも突発性難聴になったことがあり、今回の耳鼻科での聴力検査では、高音域の聴力低下がみられていました。 自分の話し声が左耳の中で響く感じがあり、就寝前や静かな場所では耳鳴りも気になるとのことでした。めまいや頭痛はありませんでした。 身体をみると、頚部の筋肉に強い緊張があり、左側が右側よりも強く、圧痛もみられました。 また、来院の2か月前に新型コロナウイルスに感染しており、その後から嗅覚の低下もあるとのことでした。 脈は細弦、舌は淡白で、やや白膩苔がみられました。 【東洋医学的な見立て・施術】 東洋医学的には、舌に白膩苔がみられることや身体全体の状態から、痰湿が関係しているものと考えました。 また、頚部の筋肉に強い緊張と圧痛がみられたことから、頚部周囲の緊張も耳の症状に関係しているものと考えました。 そこで、痰湿を整えることを目的とした配穴に加え、頚部の緊張を緩めることを意識して施術を行いました。 【経過】 2診目は初診から2日後。施術後、来院前よりも左耳が聞こえやすくなったことを実感されました。 3診目は2診目から4日後。耳鼻科で聴力検査を受けたところ、聴力の回復が確認され、薬も減らされたとのことでした。この時点では、自分の声が耳の中で響く感じがまだ気になる状態でした。 4診目には、耳鳴りや自分の声が響く感じは、ほとんど気にならない状態になりました。 その後も状態を確認しながら施術を行い、6診目をもっていったん施術を終了としました。 ※症例について 突発性難聴では、早期の耳鼻科受診と聴力検査が重要です。本症例でも耳鼻科での診察・検査を受けながら、鍼灸施術を併用しました。聴力の回復や薬の変更と鍼灸施術との因果関係を断定するものではありません。 30代 女性 耳鳴り 【症状・来院の動機】 ホームページを見て来院されました。 来院の2週間前から耳鳴りとめまいが現れ、耳鼻科を受診したところ、突発性難聴もしくはメニエール病の可能性があると言われました。聴力検査では低音域が聞こえにくく、特に起床時に耳鳴りやめまいが気になる状態でした。 耳鳴りは昼間にはあまり気にならないとのことでした。 症状が出る前は仕事や家事で忙しくしており、強い疲労感がありました。睡眠中は夢を見ることが多く、熟睡した感じがあまり得られていませんでした。 胃腸が弱く、食事もあまり多く摂ることができませんでした。また、喉が乾きやすく、普段から水分をよく摂っているとのことでした。頚や肩には常にコリを感じていました。 脈は細弦で、腹診では胸脇下に緊張がみられました。 【東洋医学的な見立て・施術】 東洋医学的には、仕事や家事による疲労が続いていたことから、身体の消耗により内熱が生じ、それが上にこもって耳の症状に関係しているものと考えました。 そこで、脾経・胃経・肝経・胆経を中心に、その時の身体の状態に合わせて経穴を選び、施術を行いました。 【経過】 2診目は初診から5日後。耳鳴りはかなり軽減しており、耳鼻科での聴力検査でも聴力の回復が認められたとのことでした。 2診目以降は、状態を確認しながら週1回の施術を行いました。 4診目には聴力がほぼ正常まで回復し、耳鳴りもほとんど気にならない状態になっていました。 その後、症状が落ち着いていたため、4診目をもっていったん施術を終了としました。 ※症例について 突発性難聴やメニエール病が疑われる場合は、耳鼻科での診察・聴力検査が重要です。本症例でも耳鼻科での診療を受けながら、鍼灸施術を併用しました。聴力の回復や症状の経過と鍼灸施術との因果関係を断定するものではありません。 ▶ 鍼灸施術についてはこちら なかなか改善しない身体の不調、東洋医学から見直してみませんか? 体質や身体全体の状態をみながら一人ひとりに合わせて鍼灸施術を行っています。 ―Web予約は24時間受付しています―