眼科闡微 眉骨疼眼症
眉棱骨痛(眉間の痛み)がひどいのは、肝虚による痛みである。生地黄丸を服用すればよい。目を開けることができず、昼に痛まず夜に痛みがひどくなるのは、痰が勝って痛むものである。導痰丸、二陳湯、青州白丸子を服用するとよい。
儒門事親 頭痛不止
頭痛が止まないのは三陽が病を受けたものである。三陽にはそれぞれの経絡があり、頭と項(うなじ)が痛めば、それは足太陽膀胱の経絡である。攅竹痛(攅竹、眉の内側にある)、俗に眉楞痛と呼ばれる。コメカミから額にかけての痛みは俗に偏頭痛と呼ばれ、少陽経の経絡である。痛みが長く続くと視野が欠ける。三陽の経絡が病を受けるのは、胸膈にある宿痰によるものである。
医学心悟 頭痛
偏頭風(偏頭痛)には頭の半分が痛み、風熱と血虚の区別がある。風熱は筋脈がピクピクとし、あるいは鼻詰まり、いつも濁った鼻水が流れる、清空膏を服用する。血虚は昼軽く夜にひどくなる、痛みは眼に連なる、逍遥散を服用する。雷頭風は、頭痛にしこりがある、あるいは頭の中に雷鳴がある、多くは痰火に属し、清震湯を服用する。寒さが脳を侵すと脳の痛みが歯にまで連なり、手足が冷たくなり、口や鼻からでる息が冷たい、羌活附子湯を服用する。胃火が上に昇れば、脈洪大、口渇があり冷たいものをのむ、頭の筋肉が盛り上がる、加味升麻湯を服用する。痰厥頭痛は胸膈に痰が多くあり、動けば眩暈がする、半夏白朮天麻湯を服用する。腎厥頭痛は、頭が重く足はむくみ、腰膝に力が入りにくい、経(黄帝内経)では下虚上実と述べている。
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