呼吸が浅い

来院される方の中に、「上手く呼吸が出来ない」「呼吸が浅くなっている」等を訴える方がこのところ増えてきています。
今回は「呼吸が浅い」について書いていきます。

呼吸

呼吸は肺が伸びたり縮んだりして空気の出し入れをしていると思われていますが、実際は肺そのものが自動的に動く仕組みはありません。肺が収まっている場所を胸郭(きょうかく)と言いますが、この胸郭が変化することで肺が間接的に伸びたり縮んだりします。胸郭を変化させるには外肋間筋と横隔膜が大きく関係しています。

今治 息切れ 玄鍼灸院

呼吸は自律神経と深い関係があり、深くゆっくりと息をすれば、リラックス時に働く副交感神経がスムーズに働き、ホルモンの分泌や免疫の働きが正常になります。これとは逆に緊張した時に動き出す交感神経が働くと、身体のあちらこちらに支障が出てきます。
呼吸は交感神経が働いている時、つまりイライラしている時、不安や焦っている時には、いつの間にか呼吸が浅くなっていることがおおくあります。
また頚や肩の筋肉が固くなっていると、外肋間筋の動きも悪くなり、胸郭が広がりにくくなるので、自然と呼吸が浅くなる可能性があります。

東洋医学の観点

東洋医学では人は自然界の影響を受けながら心身の調和を保つと考えています。「呼吸が浅い」という症状もどのような環境要因で症状が出るのか、あるいは交感神経が優位になるような心理的な問題はないのかを洗い出して分析していきます。

東洋医学では「呼吸が浅い」という症状を、「気虚(ききょ)」と考えます。気は東洋医学では身体のエネルギーと考え、気は食事によって吸収された栄養と肺から取り込む空気で作られると考えています。「呼吸が浅い」ということは、肺から空気を上手に取り入れることが出来ないために、気が不足(気虚)することになります。この「気虚」の主な症状が「呼吸が浅い」で、それ以外の症状として疲れやすい、倦怠感、無気力、気分的に落ち込む等があげられます。

鍼灸での施術

今治 息切れ 玄鍼灸院

呼吸が浅い」症状に対しては、気虚を改善するツボに鍼・灸を行います。また交感神経が優位となってイライラや不安がある場合には、気持ちを落ち着かせるツボにも鍼・灸を行います。また頚や肩の筋肉も固くなっているので、そちらも改善させていきます。


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