日々問診を行っている中で、意外と「逆流性食道炎」と過去に診断を受けたことがある患者の多さに気づきました。そこで今回は「逆流性食道炎」について書いていきます。
逆流性食道炎とは?
「逆流性食道炎」は強い酸性の胃液や、胃で消化される途中の食物が食道に逆流して、そこにとどまるために、食道が炎症を起こします。健康な人でも胃酸の逆流がみられることがありますが、時間が短いために問題となることはありません。もともと日本人には少ない病気でしたが、食生活の変化などによって、最近患者さんが増えています。
・主な症状
1)胸やけ・げっぷ
2)胸の痛み
3)咳・喘息
4)のどの違和感・声がかれるなどです。
東洋医学から見た「逆流性食道炎」
東洋医学では胃腸のことを《脾胃(ひい)》と言います。この《脾胃》は口から入ってきた食べ物や飲み物を消化吸収する働きがあると考えています。また《脾胃》をサポートする役割として《肝臓(ここでは東洋医学で言うところの肝臓)》の「疏泄」があります。「疏泄」とは情緒を安定させて精神状態を快適に保ち、五臓六腑の活動を伸びやかに円滑に保つ働きのことで、自律神経系の働きによく似ています。
「逆流性食道炎」の患者さんの多くが「疏泄」の働きが悪くなっています。働きを悪くするものの原因として心因性のストレスが挙げられます。ストレスにより「疏泄」の働きが悪くなると、《脾胃》をサポートする働きが上手くできなくなり、結果として《脾胃》の働きが悪くなり、本来下に向かって流れる気が上に向かう(気逆)の状態となり、「逆流性食道炎」の症状が現れることとなります。ストレスが無くても「疏泄」の働きが悪くなり「逆流性食道炎」の症状が現れることもあります。
鍼灸の施術としては、主に《脾胃》や「疏泄」の働きを正常に戻すこを目的とし、「逆流性食道炎」の症状の改善を図っていきます。
「逆流性食道炎」の症例も参考にしてみて下さい。
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