メニエール病

当院に耳鼻科系の疾患として来院される患者さんの多くが、耳鼻科にて「メニエール病」もしくは「突発性難聴」の診断を受けた後に、鍼灸との併用を希望されて来院されます。
そこで今回は「メニエール病」について書いていきます。

メニエール病とは?

メニエール病は、めまいを来す耳の疾患で、全国には4万〜6万人の患者さんがいると推測されています。回転性のめまいに加えて難聴、耳鳴、耳がふさがったように感じるなどの聞こえに関する症状を伴います。

今治 メニエール病 玄鍼灸院

◇特徴

目が回るような回転性のめまいが起こることが多く、時間は10分間から半日にまで及ぶことがあります。この回転性のめまいが繰り返し起こることが特徴で、週に何度も起きる人もいれば、年に数回しか起こらない人もおり、個人差があります。
難聴の症状は初期には片方の耳だけに起こることが多く、また吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

◇原因

メニエール病の原因は耳の奥にある内耳の異常が指摘されています。
内耳には平衡感覚を司る三半規管、聴覚を司る蝸牛(かぎゅう)があり、内リンパという液体で満たされています。この内リンパが何らかの原因で過剰になると内耳が水ぶくれ状態となり、三半規管や蝸牛が圧迫されてしまいます。その結果、平衡感覚が乱れてめまいが生じたり、難聴などの症状が現れます。

◇ストレスとの関連

内耳が内リンパにより水ぶくれの状態になる原因として、ストレスが影響すると言われています。ストレスを感じると、体内の水分を調節するホルモンに異常が起こり、内リンパが多く貯められると考えられています。

《メニエール病が起こりやすい人》

中高年
責任感が強い人
几帳面な性格の人

東洋医学での考え方

メニエール病は東洋医学の「眩暈」の範疇に入ります。この病は主に風、火、痰と身体の虚が主な原因となります。

◇風、火

ストレスを感じると肝臓(東洋医学的な臓器)の働きが悪くなり、気をスムーズに流すことができなくなり火が生じます。この火が肝臓の経絡に沿って頭、特に耳に達すると眩暈や耳鳴が生じると考えています。

◇痰

痰とメニエール病は密接に関係していると考えます。《丹渓心法·頭眩》では“無痰則不作眩”とあり、痰が無ければめまいが起こらないことを指摘しています。痰は暴飲暴食や生活習慣の乱れにより、脾臓(東洋医学的な臓器)の働きが悪くなり生じます。この痰も長く停滞していると火を生じ、その火が頭部にまで及ぶと眩暈や耳鳴が生じると考えます。

◇身体の虚

《景岳全書・眩運》では“眩運一証虚者居其八九、而兼火兼痰者、不過十中一二耳”とあり、めまいを起こす人の8〜9割に身体の弱りがあり、火や痰を伴うことは1〜2割しかないと指摘しています。ここではめまいを起こす主な原因は身体の弱りであることを述べています。

東洋医学では主に以上の原因からメニエール病を引き起こすと考えております。メニエール病は発症からできるだけ早く施術を行った方が症状の改善が早いです。

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