当院には様々な症状を訴えて来院される方が多くいます。そのなかでもメンタルの不調（イライラ、くよくよと考えてしまう、すぐにカッとなるetc）から様々な症状を引き起こすケースがよく見られえます。そのような患者さんによく使うツボが「百会穴」です。そこで今回は「百会穴」について書いていきます。
百会穴とは？
「百会穴」の「百」には多い、「会」は集まるという意味があります。ここでは多くの脈（経脈）が集まる場所のことを指しています。また頭は「諸陽の会」（頭に身体の陽気が集まる）とも言われ、「百会穴」が頭頂の正中にあることからも「百会穴」と名付けられました。
どのような症状に使うか？
「百会穴」は陽気（火、熱）に関連した症状の時によく使用します。例えば、イライラやくよくよしすぎると気の流れが悪くなり、そこから熱（火）や風が身体の中に発生すると考えます。具体的な症状としては頭痛、目が赤くなりやすい、立ちくらみ、不眠、血圧が高いetcです。これらの症状が見られた場合に使用します。
「百会穴」に鍼をすると、「頭がスッキリする」「鍼を打たれた時から眠気が来て、寝てました」「なぜか気持ちが落ち着いてきます」などのコメントを施術終了後に頂くことが多いです。
頂いたコメントのように、「百会穴」には気分をリラックスさせる作用が大きくあります。そのためにメンタルが不調の方には必ずと言っていいほど、使用します。その場合には他のツボとの組み合わせで、メンタルの不調を改善していきます。使用するツボとして、内関、神門、太衝などです。
古医書である《婦人秘科》には、“種子者、女貴平心定気・・・憂則気結、思則気鬱、怒則気上、怨則気阻、血随気行、気逆血亦逆。此平心定気、為女子第一緊要也。”（妊娠するには、女性の気持ちが安定していることが重要である・・・憂鬱だと気が結び、思いすぎると気がふさぎ・・・心が落ち着いていることが、女性にとっては大切である。）と書かれています。これは女性に限らず、男性にとっても重要なことです。
以上のように当院では非常に使用頻度が高いツボとして「百会穴」が挙げられます。
【つらい症状、解決します】
一人一人の症状にあわせた施術を行い、少ない施術回数で症状の改善を図っております。過去の臨床経験から内科・整形外科・婦人科・心療内科疾患などの疾患に対応します。
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