当院に不妊鍼灸の施術で来院される方との問診の中で、人工授精を受けていると「以前よりも生理期間が短くなって、経血量が少なくなってきている」とよく聞きます。そこで東洋医学から見た過少月経・過短月経について書いていきます。
過少月経・過短月経とは?
月経の周期は月経の開始から次の月経が始まる前日までの期間の長さのことで、正常な月経周期は25日〜38日です。月経は、持続期間が3〜7日、経血量は1周期あたりの総量が20〜140ml前後が正常とされています。過少月経の場合は経血量の総量が20ml以下を言い、通常は月経の期間も短くなります。月経が2日以内で終わる場合を過短月経と言います。
東洋医学からみた過少月経・過短月経
東洋医学では過少月経・過短月経について書かれものとして、《万氏婦人科》に「痩人経水来少者、責其血虚少也(痩せている人で経血量が少ないのは、血虚によるものである。)」、「肥人経水来少者、責其痰碍経隧也(太っている人で経血量が少ないのは、痰が経脈を塞いでいるからである。)」、《医学入門》に「内寒血渋可致経水来少(身体の中に寒さがあると血の流れがスムーズでなくなり、経血量が少なくなる。)」と書かれています。
過少月経・過短月経の主な原因としては腎虚・血虚・血瘀・痰阻が多く見られ、以下にそれぞれの特徴を述べていきます。
鍼灸の施術は主に以上の分類をもとにして、経血量や生理期間の日数を増やしていきます。経血量は子宮内膜の厚さと比例するので、経血量が増え子宮内膜が厚くなるとその分着床しやすくなるので、妊娠する可能性が高まります。
「不妊鍼灸」の症例も参考にしてみて下さい。
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