年明けからは頸部の症状を主訴に来院される患者さんが多くいらっしゃいましたが、1月半ばになると疲労感を訴える患者さんが多くなっています。
そんな中でよく「急に身体が熱くなって汗が出ます」「寝てると熱くて首まわりに汗をきます」「夕方になると熱くなるけど、汗は出ないんですけど更年期ですか?」等と共通して【身体の熱さ】を問われることが多いです。そこで今回はこの【身体の熱さ】について書いていきます。
但熱不寒
但熱不寒、先ず聞き慣れない言葉だと思います。これは東洋医学の専門用語にあたり、発熱はするけれども悪寒はなく、悪熱がある状態のことです。特に身体の内部に熱がこもっている時によく見られ、これを「裏熱」といいます。
■ 裏熱
裏は身体の内部、例えば口、咽喉、食道、胃と続く消化管、循環器などの内臓を指しています。ここに熱がこもっていると口が乾きやすく、冷たいものを好んで飲んだり、食事を多く食べてもすぐにお腹が空いたり、便秘、尿の色が黄色などが現れるので、裏熱の判断材料になります。
臨床でよく見られる裏熱の種類
・ 壮熱
高熱が見られ、顔が赤く、のどが乾き、冷たい飲み物を好み、大汗が出る。
・ 潮熱
規則的に発熱し、もしくは決まった時間になると熱が高くなる、海水の満干のようなので潮熱と言われています。
・ 気虚発熱
長い間微熱が続き、疲労が重なるとひどくなり、身体がだるい、自然と汗が出てきます。
臨床においては大まかに以上の様な分類をして診ていきます。専門的にはもっと細かく診ていきますが割愛します。
ここで書いている【身体の熱さ】は風邪やインフルエンザのように細菌やウイルスによる発熱ではなく、あくまでも東洋医学的な内臓の不調により発熱することが多いので、鍼灸による施術は内臓のバランスを改善させることを主眼として施術をしていきます。
【つらい症状、解決します】
一人一人の症状にあわせた施術を行い、少ない施術回数で症状の改善を図っております。過去の臨床経験から内科・整形外科・婦人科・心療内科疾患などの疾患に対応します。
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