まだまだ暑い日が続きますね。今回は「経絡」について書いていきます。
痛みの施術において例えば腰痛を例にあげると、痛む部位(腰部)に鍼を刺さないで、手や足のツボを利用して痛みを取ることが多々あるのですが、これは「経絡」を利用した施術方法です。痛みが軽減もしくは無くなったりすると、患者さんは非常に驚かれます。
経絡とは?
「経絡」は、古代における医家達の長期にわたる医療実践のなかで生み出され、発展したものです。鍼灸と「経絡」は、非常に密接な関係にあります。<霊枢>と言う本の中に、「経脈はよく死生を決し、百病を処し、虚実を調える。ゆえに不通とすべからず。」と書かれており、「経絡」の重要性を述べています。
「経絡」は、経脈と絡脈のことです。
「経」には「径」、つまりまっすぐな道という意味があります。経脈は身体を上下に流れる縦のラインです。また「絡」には「網」の意味があります。絡脈は経脈から枝分かれをしたもので、比較的細く小さく、全身を編み目のよに縦横に分布しています。
「経絡」には気血が流れていて、臓腑と手足・関節とを繋ぎ、身体の上下・内外を通り、体内の全ての機能を調節しています。
経絡の作用
「経絡」には主に以下の作用があります。
①気血を運行し、陰陽の調和をはかり、外邪から身体を護る
②病邪(邪気)を伝える。病状を反映する通路
③鍼灸による刺激を伝え、臓腑の虚実を調節する
つまり人の身体は「経絡」と言うネットワークで繋がっています。例えば胃の調子が良くない場合には、胃経の経絡に反応が現れます。それは圧痛、熱感、発汗等として胃経の経絡に現れます。それらを触診によって情報を拾っていき、患者がどのような状態にあるかを認識していきます。
「経絡」を利用することで症状のある部位に鍼・灸を行わなくても症状を改善させることができます。
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