腰痛のタイプ

当鍼灸院の来院動機で多い腰痛ですが、大きく分けて3つのタイプがあります。今回はそれについて書いていきます。

大きく3つに分けられる

①あまり見かけないけど、危険なタイプ

腰の奥には腸・すい臓・子宮などの様々な臓器があります。そのために、それらの臓器に異常が起こったりすると、腰の辺りに痛みや重だるさを感じることがあります。具体的には、潰瘍性大腸炎、子宮内膜症、尿路結石、慢性すい炎などです。このタイプの腰痛は、じっとしていても痛みが続くという症状が出てきます。もしじっとしていても腰が痛むようであれば、早めに医療機関を受診することをオススメします。当院での問診でも、安静時の腰痛がある場合には、医療機関の受診を勧めています。

②神経が圧迫されるタイプ

比較的多いタイプの腰痛です。具体的には、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなどです。このタイプの腰痛は、腰痛以外にお尻や足に痛み・しびれ、足の痛み・しびれのために長く歩けないといった症状が現れます。このタイプは神経が圧迫されているので、下半身に影響が出やすいです。もし尿もれやオシッコが出にくいなどの排尿障害が現れると、医療機関の受診をオススメします。
以前に椎間板ヘルニアの診断を受けて、腰痛の原因がヘルニアと考えている患者さんが多いです。ですが、椎間板ヘルニアの約7割は自然に消えますので、以前診断を受けていても下半身に症状がでていなければ、あまりヘルニアを気にしないように伝えています。

③最も多いタイプ

このタイプは動いた時にだけ痛み、痛みは腰だけに限定されます。このタイプの腰痛の原因は、腰椎の周りの関節や筋肉のダメージによるものです。このタイプは自然に治ることもありますが、なかなか改善しないと慢性腰痛に移行してしまいます。

腰痛 今治  玄鍼灸院

慢性腰痛

急に腰が痛くなった場合には、大体4週間程度で自然に治りますが、慢性腰痛は重苦しい痛みがダラダラと続き、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
腰の痛みがなかなか改善しないと、「どうして良くならないのか?」と不安を感じやすいものです。それが脳に影響して、ダラダラと痛みが続く慢性腰痛に移行すると考えられています。しかし脳には、<痛みを和らげる仕組み>があります。この仕組により腰痛などがあっても気にならなくなったり、我慢をすることができるようになります。その反面、ストレスや不安、うつ状態が長い間続くと、この仕組がうまく働くなります。

今治 脳 腰痛

慢性腰痛の改善

改善方法には2つあります。

・考えを改めストレスを軽減

いつまでも続く痛みのために、いくつもの病院や治療院に通院していると、それ自体がストレスとなってしまい、痛みの悪循環になることがあります。また、痛みを完全になくすことを目標とすると、目標達成が困難になり、かえってストレスとなることがあります。ですから、痛みが多少あっても、毎日の生活や活動を続けたり、活動の幅を広げることを目標にします。それにより痛みがあっても動くことができれば、それが自信となりストレスや不安が少なくなってきます。

・適度な運動

適度な運動、例えばウォーキングなどを行うと、脳内ではドパミンという物質が放出されます。このドパミンが放出されると、<痛みを和らげる仕組み>が働くようになり、腰痛の軽減につながります。痛いからといって安静していると、この仕組が働かなくなります。ポイントは多少の痛みは我慢してでも動くことにあります。

鍼灸での治療

鍼灸での治療もタイプ別に分けて治療していきます。詳しくはこちらを参考にしてみて下さい。

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