10月8日は二十四節気の「寒露」です。《月令七十二候集解》では「九月節,露気寒冷,将凝結也。」(九月節、露気は寒冷で、凝結しようとする)とあります。寒露は気温が寒冷で、地面の露や水がほどなく霜をなそうとします。寒露は気候変動の特徴を反映する節気であり、天候が涼しさから寒さに変わりつつあることを示しています。天候が寒くなり、自然界の中で陰陽の気が変化し始め、陽気が消え、陰気が多くなるにつれて、自然の変化に適応するためには体内の陰と陽のバランスを維持することは特に重要なため、寒露の時は特に健康に注意を払う必要があります。
養生
(1)暖かくし、寒さを防ぐ
寒露の時期は、天気が涼から寒に変化し、気温が次第に低下するので、暖かくして寒さを防ぐ必要があります。衣類を厚めにして寒さを防ぎ、老人・小児・妊婦等の身体が弱い人、及び慢性疾患がる人は特に注意が必要で、疾病の発生を予防します。
また足首の保温も大事です。足首が顕になっていると寒邪が侵入してきます。いわゆる「寒従足生」です。
(2)早寝早起
寒露を過ぎると昼は短く夜が長くなります。自然界の陽気が収斂・沈降し始め、早く寝ることで陽気の収斂及び陰気が内に蓄えられることに順応します。早起をすることで陽気の疏泄(活動がのびやか)が順応し、また肺気がスムーズに動くようになります。
(3)減辛増酸
秋の季節は、肺気が盛んとなり肝気が弱くなります。秋は五臓においては肺に当たります。辛、酸は五味のことで、からい・すっぱいのことです。辛は肺に入り、酸は肝に入り、辛味が減れば肺が弱くなり、酸味が増えれば肝が強くなります。これは唐代の《備急千金要方》という本の中で述べられている秋の養生です。
(4)食物
「一年之内、秋不食姜」(一年の中で秋には生姜を食べない)、ねぎ・生姜・ニンニク・牛肉は辛味の品に属すると考えられています。酸味のある果物として葡萄・梨・リンゴ等を食べることをおすすめします。これらの秋の果物を食べることは、「減辛増酸」の養生に繋がります。
(5)運動
寒露の時節、天気が涼から寒に変わり、自然界においては陽気が次第に消え、陰気が徐々に増えてきます。自然の変化に順応しながら動と静を合わせ、陰陽の調和をする必要があります。
秋は外の気温が比較的低く、寒邪が人体を襲いやすいので朝早くからの運動は避け、また激しい運動も避けます。ウォーキングなど軽めの運動がおすすめです。
また秋は燥気(乾燥)の時期にあたり、燥邪の気は身体に侵入しやすく、侵入すると肺を傷つけてしまいます。例えばこの季節に不摂生をすると咽の痛み、鼻が乾く、皮膚の乾燥等の秋燥の症状が出現します。
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