妊活とストレス

「検査では異常が見つからないのに、なかなか妊娠しません・・・」
このようなお悩みで当院に来院される方は少なくありません。

もちろん、ストレスだけが不妊症の原因になるわけではありません。しかし、東洋医学ではストレスが心と身体のバランスをかき乱し、妊娠しやすい身体作りの妨げとなる1つの要因であると考えます。
今回は、東洋医学の視点からみた「どうしてストレスが妊娠しにくくするのか」について紹介します。

今治 不妊 玄鍼灸院

東洋医学では「肝」がストレスを調整

東洋医学では、ストレスと深く関係する臓腑は「肝(かん)」であると考えています。
この「肝」の働きとしては、

・気(エネルギー)の流れを調節する
・血を貯蔵し、全身に巡らせる
・感情の起伏をコントロールする

という働きを持っています。
精神的なストレス(不安、怒り、緊張など)が持続すると、この「肝」の働きが悪くなり、“肝気鬱結(かんきうっけつ)”という状態になります。

気の巡りは子宮にも影響する

“肝気鬱結”の状態になると、全身の気の流れが悪くなります。
気の流れが悪くなると、

・血の流れが悪くなる
・骨盤内の循環が低下する
・月経周期が乱れやすくなる
・排卵や着床しやすい環境が整いにくくなる

などの変化が現れることがあります。
東洋医学には、「気は血を巡らせる」という考え方があります。つまり、気の流れが悪いと、子宮や卵巣へ十分な血が行き渡らせることが難しくなり、妊娠しやすい環境づくりにも影響すると考えます。

ストレスは「腎精」を消耗しやすい

東洋医学では、妊娠に最も重要な力を「腎精(じんせい)」と言います。
「腎精」を詳しく言うと、

・生殖能力のこと
・成長・発育を促す
・生命力
・老化の速度と関係する

以上のように人を支える非常に重要なエネルギーのことです。
長期間に渡りストレスが続くと、睡眠の質が低下、疲労が回復しづらくなります。この状態が続くことにより、腎精を十分に養えず、妊娠に必要な体力や生命力が低下しやすくなると考えます。

自律神経との関係

現代医学でも、強いストレスは自律神経やホルモンのバランスに影響を与えることが知られています。東洋医学でも、気の流れが悪くなることで心身の調和が崩れると考えます。
その結果として、

・手足が冷える
・睡眠が浅く、夢が多い
・肩や首のこり
・胃腸の不調
・生理痛やPMS、月経不順

といった症状が現れやすくなります。
これらの症状は一見すると妊娠とは関係が無いように思われますが、東洋医学では身体全体のバランスが乱れていると捉え、妊娠しやすい身体作りにも重要なサインと考えています。

鍼灸で目指すのは「妊娠しやすい身体」

鍼灸の施術は、

・肝の働きを整える
・気血の流れを改善する
・腎精を養う
・自律神経のバランスを整える

ことを主な目的に施術を行います。
ストレスそのものを完全になくすことは難しくても、ストレスに負けにくい身体づくりを目指すことはできます。心身の緊張が和らぎ、睡眠や血流が改善することで、妊娠に向けた身体の土台を整えることが非常に重要です。

当院ではお一人おひとりの体質や生活習慣を丁寧に伺いながら、妊娠しやすい体づくりを目標に鍼灸施術を行っています。不安やお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。


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