だんだんと朝晩の寒さを感じるようになってきました。それに伴い肌の乾燥が目立つようになり、肌のかゆみを訴える方も見受けらるようになってきました。そこで今回は「肌のかゆみ」について書いていきます。
皮膚の潤いが低下
寒くなってくると空気が乾燥し、それに暖房による室内の乾燥が加わると皮膚の水分が蒸発しやすくなります。年齢とともに皮膚の保水力が低下すると、ますます乾燥してしまいかゆみが起こりやすくなります。
皮膚の潤いを保つ働きがあるのが、皮脂膜・天然保湿因子・角質細胞間脂質です。年齢を重ねることによってこれらの機能が低下すると皮膚の水分や脂分が減ってしまい、カサカサした状態になります。これが乾燥肌で、皮膚に軽い炎症が生じて、かゆみが起こります。
乾燥肌の症状は男性よりも女性に多くみられ、乾燥肌になりやすい部位として、太もも、手首から肘にかけての部分が挙げられます。また手のひらのしわがくっきり現われている人は、乾燥肌になりやすい傾向があります。
乾燥肌を予防
肌のかゆみの発生や悪化を防ぐには暖房を使っている間に加湿器を使用し、室内の湿度を40〜50度以上に保つようにします。入浴のときにタオルで強くこすったり、長湯をすると皮脂膜が失われるので気をつける必要があります。
かゆみが起これば皮膚をかくのではなく、保冷剤などで肌を冷やしたり、保湿剤を塗ることをおすすめします。
かゆみに対する鍼灸
東洋医学には「諸痒皆風に属す」という考え方があり、かゆみと「風」は関係が深いとされています。この風は外風と内風に分けて考えます。
外風 気候環境を反映した風
内風 臓腑機能が失調して発生す風
肌のかゆみは、外風と内風が相互に影響しあっていると考え、また気血陰陽のバランスが崩れたことにより生じる気、血や水の流れの悪さも関係してきます。
肌のかゆみは五臓六腑の中では肺経と関係があり、まだ鍼灸の施術の際には肺経と関連する大腸経の経穴をよく使用します。また内風によるものに対しては、失調した臓腑の施術もあわせて行っていきます。
つまり肌のかゆみは局所的な症状ではあるのですが、東洋医学では全身状態を総合的に判断して鍼灸を行っていきます。
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