そろそろ桜が咲く季節になってきて、随分と過ごしやすくなってきました。
今回は「脾胃」について書いていきます。
脾胃とは?
脾胃とはあまり聞き慣れない言葉だと思います。これは東洋医学の用語で、脾と胃の臓器(東洋医学的な臓器)のことです。
東洋医学で言う脾胃は胃腸・肝臓・膵臓・胆嚢・小腸など、消化器系の臓器の働きのことを指しています。
脾胃は「気血の生産工場」とも言われる臓腑で、飲食物から吸収した栄養物を気・血に変えて、体全体に行き渡らせます。脾と胃の働きがアンバランスになると消化、吸収、排泄等に異常が見られるようになります。また、脾胃の働きが弱くなると食欲不振・胃もたれ・下痢・むくみ・めまいなどの症状が出てきます。
脾胃のアンバランス
脾胃のアンバランスって?と思いますよね。これは東洋医学の理論の中に「昇」と「降」と言う考え方があります。
脾は気を昇らせ、胃は気を降ろすような働きがあります。つまり一方では「昇」、もう片方では「降」という一見矛盾した働きで、人体を正常に維持しています。
もし胃が「降」の働きをしないで「昇」の働きをすれば、脾の「昇」の働きと相まって気が昇りすぎてめまいの症状が出てきます。また脾が「昇」の働きをしないで「降」の働きをすれば、胃の「降」の働きと相まって気が降りすぎるために胃下垂や子宮下垂などの症状が出てきます。
最近ではこの「脾胃」のアンバランスによる症状を抱えた患者さんが多く来院されています。鍼灸でバランスを取ることによって症状の改善を徐々に図っています。この「脾胃」のアンバランスは急になることは少なく、知らない間にアンバランスとなることが多いので、正常になるまでに少し時間がかかることとなります。
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