覚書⑦

金匱要略・婦人雑病脈証併治第二十二

婦人蔵躁、喜悲傷欲哭、像如神霊所作、数欠伸、甘麦大棗湯主之。

《脈経》では“躁”を“燥”としている。蔵燥、沈氏はいわゆる子宮血虚、受風化熱と述べている。血虚蔵燥、つまり内では火に乱されて神が安定せずに悲傷欲哭、神霊の様で、その実は虚病で、《五蔵風寒積聚》篇では、邪哭使魂魄不安は血気が少ないと述べている。数欠伸、《内経》では腎が欠(あくび)、嚔をなし、また腎臓が病めば、しばしば欠伸をし、顔色が黒くなると述べている。五志は火を生じ、それが動けば必ず心に関わり、蔵陰が傷つくと腎にまで及ぶ。
《霊枢・本神篇》では、“心気虚則悲、実則笑不休”。
《素問調経論》では、“神有余則笑不休、神不足則悲”、“血有余則怒、不足則恐”。
《素問・挙痛論》では、“悲則心系急、肺布葉挙、而上焦不通、栄衛不散、熱気在中、故気消矣”。

臓躁は情緒が不安定で悲しがったり、絶えず泣いたり、笑ったりする症状のことです。臨床ではこれによく似た症状がよく見られます。女性の月経前不快気分障害(PMDD)の施術で参考にしている条文です。

瀕湖脈学・婦児脈法

小児之脈、七至為平。更察色症、与虎口紋。

小児の脈象を診察、一呼一吸で脈拍が7回、小児は陽気が旺盛であるので脈が速い。顔色と主症、さらに虎口紋を診察する。

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婦科玉尺

思慮傷脾、不能摂血、致令妄行。

脾が虚すと血が統べるところを失う。思慮過度で脾を傷つけると摂血することができず、また疲労で脾を傷つけても中気が衰えて脾不統血、血海不固となり、最終的には崩漏となる。
臨床では不正出血の施術では脾に対してよくアプローチを行います。


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