暦の上では、「立春」(2月上旬)から「立夏」(5月上旬)までが春となっています。芽が出て花が咲き、虫たちも活発に活動を始める季節です。
東洋医学ではこの季節を「発陳」と言います。「発陳」の「陳」には古いものと言う意味があり、冬の間に溜まったものを身体の外に出していくと言う意味です。「新陳代謝」の「陳」も同じ意味です。
春に起こりやすい不調
春は五臓六腑の内の「肝」が活発になる時期です。この時期は気温が上がり、昼の時間が長くなり、体を活発に調整する「陽」の要素がどんどん増す季節と考えます。この「肝」は西洋医学で言うところの「肝臓」と同じ働きをするのではなく、肝臓本来の働きである血液の貯蔵、分解以外に、目・筋肉・情緒のコントロール等を行います。「肝」の気は上昇する性質があり、春の陽気に刺激されて肝気がのぼり過ぎることがあります。
つまり「肝」の働きが上手く出来ていないと春の不調がおこりやすいのです。また、春は心身ともにのびのびと活動するのがよいとされている季節です。
具体的にどんな症状が出やすい?
・理由もないのにイライラしやすい
・目が乾燥し、しょぼしょぼする
・眠れない、睡眠が浅く、よく夢を見る
・上半身が熱く、足が冷える
・首が凝りやすく、ひどくなると後頭部に痛みが出る
以上の様な症状がよく見られます。
また、春は異動・転勤・入学等の季節でもあり、新たな生活環境によるストレスによって、様々な症状が見られることがあります。
養生
適度な運動は、ストレス緩和に適しています。気分転換のために外に出て散歩をすることやリラックス効果が得られる緑の多い公園で過ごすのもおすすめです。また早寝・早起きを心がけ、生活のリズムを保つことも大切です。
東洋医学では昔から「肝」に異常がある時は、酸味のある食べ物をとると良いと言われています。酸味は「肝」に入り、「肝」の働きを整える役割をします。ですので、食事の時に酸味のある食材を取り入れてみてはいかがでしょうか?
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