最近、眠れない・・・
患者さんとの会話の中で、よく聴かれるセリフです。よくよく尋ねてみると、「考え事をしていて、嫌なことばかり思ってしまう」「不安なことばかりで、気になって眠れない」等々。
どうも考えすぎて、不安を引き起こしてしまって眠れない状況に陥っていることが多いようです。
思とは?
考え過ぎる、つまり思いめぐらすことです。
この「思」を紐解いてみると、「思」は会意文字で、田+心。「子児の脳」の象形と「心臓」の象形から頭脳と心で「おもう」を表します。「思」とは思慮・思考することで、人間として正常な精神活動なのですが、思慮・思考のしすぎは病気の原因になります。
東洋医学には七情と言うものがあります。七情とは、喜・怒・憂・思・悲・驚・恐のことで、これらの精神的要素が原因で病を発することがあり、この七情と五臓(肝・心・脾・肺・腎)とは関連があります。
《素問》という本の中には、「思うと気が結ぶ」と書かれています。これは思慮・思考が過ぎると、気の流れが悪くなることを言ったものです。また「思」と関連のある五臓は、脾臓(東洋医学で言う脾臓)です。この脾臓の働きとしては、食べた物を吸収して食べた物のエネルギーを運搬する働きがあります。
つまり「思」が過ぎると気の流れや食べ物を上手く吸収出来ずに、身体がだるい・めまい・下痢や便秘・疲れやすい等の症状が出ることがあります。
東洋医学では心(感情)と身体は一つと考えており、だからこそわかる病気のメカニズムもあります。ちょっと違った角度から身体を診るのもいいのではないでしょうか。
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