梅雨に入り、スッキリしない日が続きますね。今回は「気滞」について書いていきます。
「気滞」という言葉は、あまり聞いたことが無いかと思います。滞は、氵に帯で帯を巻き付けたように水が流れない、とどこおるの意味です。つまり気の流れがとどこおることを意味します。
ではなぜ「気滞」となるのか?
「気滞」となる原因は色々ありますが、一番多く見られるのは精神的ストレスです。特に当院では、配偶者を亡くされた後に「気滞」となられている方を多く見ます。
ある調査によれば配偶者の死によるストレス指数は100点、親族の死は63点、親友の死は37点と人生においてもっともストレスの高い出来事であることがわかります。
具体的な症状は?
「気滞」となると自律神経のコントロールが上手くいかなくなることが多く、以下の様な症状が現れやすくなります。
・イライラする
・情緒が安定しない
・寝付きが悪い
・胸、お腹、脇などに圧迫感がある
・排尿や排便がスムーズとならず、一定しない
・胃腸の調子が良くない
・etc
肝の働き
気のめぐりを調節しているのは、東洋医学で言うところの肝臓です(西洋医学でいう肝臓とは違います)。この気の調節を《疏泄作用》と言います。肝は精神的ストレスから,ちょうど盾のように身を守る臓器とされています。
ストレスがかかった時,肝は気のめぐりを強め,心の安定と生体の機能を維持しようとします。この《疏泄作用》が上手く働かなくなった時に、上記の様な症状が現れてきます。
施術
「気滞」となった場合、「理気」という施術方法をとります。理にはただす、整える意味があり、「理気」とは気のめぐりを正しく整えることです。当院で「理気」によく使う穴としては、百会・合谷・太衝・肝兪・膈兪などを患者さんの症状に応じて使用しています。
「気滞」による精神的な症状(イライラする・情緒不安定など)は、初診時の問診中に涙を流しながら話している場合でも、施術回数を重ねるうちに笑顔や笑い声を発しながら話すようになってくることを多々経験しています。
【つらい症状、解決します】
一人一人の症状にあわせた施術を行い、少ない施術回数で症状の改善を図っております。過去の臨床経験から内科・整形外科・婦人科・心療内科疾患などの疾患に対応します。
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