症例 足(膝・アキレス腱)の症状 2026年10月6日 by 玄鍼灸院 60代 女性 膝痛 【症状・来院の動機】 半年前に右膝の痛みを覚え、整形外科を受診しました。その際、変形性膝関節症による痛みと診断され、膝に注射を受けました。注射後はしばらく痛みを感じませんでしたが、徐々に痛みが出現しました。 整形外科での治療は半年前の一度限りで、その後は痛みを我慢していましたが、当院が近所にできていることを知り、来院されました。 来院時は、膝を曲げる際に大腿内側から膝関節内側にかけて痛みがありました。歩行時や階段昇降時には痛みを感じることはありませんでした。膝蓋跳動は陰性でした。 大腿内側部を触診すると、硬結・圧痛部位がみられ、その部位を圧迫すると痛みが再現されました。既往歴として糖尿病がありました。 【東洋医学的な見立て・施術】 来院時の症状や触診所見から、変形性膝関節症により大腿内側(血海付近)に負担がかかり、局所にトリガーポイントが形成されたものと考えました。 また、痛みのある部位では気・血の流れが滞っている状態を考え、それを改善することを目的として、合谷・三陰交などに鍼を施しました。 【経過】 初回の施術後、膝を曲げた際の痛みが大きく軽減し、喜んでいただけました。 1週間後の来院時には、痛みはほとんど感じなくなっていましたが、膝関節内側に少し違和感があるとのことでした。そのため、初診時と同様のツボを用いて施術を行いました。 2診目から3週間後に来院。2診目以降、痛みや違和感を感じることはありませんでしたが、前日に少し多く歩いたことで膝内側に違和感を感じたため来院されました。3診目も1・2診目と同様の施術を行いました。 3診目以降は、不定期ではありますが、痛みの予防を目的として来院されています。 60代 男性 膝痛 【症状・来院の動機】 1週間前から右膝に痛みを感じ、整形外科を受診しましたが、特に異常はみられず、湿布を貼って様子を見るように言われました。 湿布を貼っていましたが痛みに変化がなく、当院に来院していた友人から紹介され、来院されました。 来院時は、右膝の裏に痛みがあり、膝を曲げる際には痛みのために曲げることが困難な状態でした。 仕事では立ったりしゃがみ込んだりすることが多く、普段からガニ股で歩く習慣がありました。 触診では、右膝窩筋に圧痛がみられ、右腸脛靭帯・右腓腹筋にも強い緊張がみられました。また、膝関節の屈曲制限もみられました。 既往歴として肺がん、現病歴として高血圧がありました。 【東洋医学的な見立て・施術】 普段からガニ股で歩いていることから、歩行時に下腿が外旋しやすく、その状態で膝関節を曲げることで、膝周囲に負担がかかっているものと考えました。 また、痛みのある部位では気・血の流れが滞っている状態を考え、それを改善することを目的として、気・血の流れを整えるツボを選択しました。 さらに、圧痛がみられた部位や緊張の強い筋肉にも鍼を施しました。 【経過】 初回の施術後、膝の痛みは来院前の半分程度まで軽減し、膝も曲げやすくなりました。 2診目は3日後に来院され、初回と同様の施術を行いました。施術後には、さらに痛みが半分程度まで軽減しました。 2診目から1週間後に来院された際には、膝の痛みはほとんど気にならず、膝の曲げ伸ばしも以前と変わらない状態になっていました。 初回の施術時にガニ股で歩くことに注意するよう指導していましたが、痛みがなくなると、つい元の歩き方に戻ってしまうとのことでした。 そのため、歩行中に気がついた時には足の向きを意識して直すよう指導しました。 3診目をもって、膝の痛みに対する施術を終了としました。 70代 女性 膝痛 【症状・来院の動機】 3日前から、台所でしばらく立っていたり、長く歩いたりすると、右膝の内側に痛みを感じるようになりました。また、太ももを外側に開こうとした際にも痛みがありました。 昨年も膝の痛みで当院に数回通院していたことから、今回も当院に来院されました。 来院時は、右膝の内側側副靱帯付近に痛みがあり、膝関節の外反ストレステストは陽性でした。膝蓋跳動は陰性で、膝関節を曲げた際にも内側側副靱帯付近に痛みがみられました。 また、大腿内側広筋には緊張と圧痛がみられました。 【東洋医学的な見立て・施術】 症状や膝関節の所見から、変形性膝関節症に伴う膝周囲への負担が痛みに関係しているものと考えました。 東洋医学では「不通則痛(通じざれば則ち痛む)」という考え方があり、痛みのある部位では気・血の流れが滞っている状態を考えます。 そのため、気・血の流れを整えることを目的としたツボを選択しました。 また、年齢や身体の状態も考慮し、腎を補うことを目的としたツボも選択して施術を行いました。 【経過】 初回の施術から2日後に来院。痛みは10段階で「10」から「5」程度まで軽減していました。 2診目から3日後の来院時には、膝の痛みをほとんど感じない状態になっていました。 3診目をもって、今回の膝の痛みに対する施術を終了としました。 普段から1時間程度のウォーキングを日課としていましたが、痛みがあってもウォーキングを続けてしまう傾向がありました。 そのため、痛みがある場合には無理をせず、ウォーキングを休むようにお伝えしました。 40代 女性 膝痛 【症状・来院の動機】 3週間前、階段を降りている際に左膝に痛みが生じました。 整形外科を受診したところ、年齢によるものと言われ、2回ほど注射を受けましたが、痛みに変化はありませんでした。 その後、整骨院にも通院しましたが改善がみられず、当院のホームページをご覧になり来院されました。 来院時は膝の痛みが強く、脚を引きずるようにして歩いていました。 痛みは膝蓋骨の外側下方にあり、押さえると痛みが再現されました。 また、立ち上がる時や階段を降りる時など、膝に体重がかかる動作で痛みが生じていました。 膝に水はたまっておらず、他動的に膝関節を動かした際には痛みはみられませんでした。 膝の痛みをかばって歩くことで歩き方がぎこちなくなり、その影響から腰部にも痛みがありました。 この腰痛については、整骨院で坐骨神経痛と言われていました。 現病歴として高血圧がありました。 【東洋医学的な見立て・施術】 膝に体重がかかった際に痛みが生じることや、体重が大きく増加していることなどから、膝関節への負担が大きく、半月板への負担も関係しているものと考えました。 また、膝の痛みをかばって歩くことで腰部への負担が増え、腰椎の前弯が強くなることで腰部の筋肉にも負担がかかっているものと考えました。 施術では、膝の圧痛部位に加え、合谷・三陰交などに鍼を施しました。 腰部については、筋緊張がみられる部位を中心に鍼を施しました。 【経過】 初回の施術終了後、膝の痛みはほとんど感じなくなり、脚を引きずらずに歩くことができるようになりました。 3日後に来院された際には、膝の痛みはあまり気にならなくなっていましたが、腰部の痛みが気になるとのことでした。そのため、2診目は腰部を中心に施術を行いました。 施術効果を安定させるため、2診目から3日後に来院していただきました。 3診目の来院時には、午前中に膝と腰に少し気になる程度の症状があるとのことでした。 その後、3診目をもって今回の膝と腰の症状に対する施術を終了としました。 80代 男性 大腿部痛(変形性膝関節症) 【症状・来院の動機】 数年前から両大腿部に痛みがあり、病院で「変形性膝関節症」と診断されていました。 その後、整骨院に通院していましたが、なかなか改善しませんでした。 病院への定期検診に向かう際、当院があることに気づき、来院されました。 来院時は膝関節そのものにはあまり痛みを感じておらず、膝の上約10cm付近の大腿部に痛みがあるとのことでした。 触診では、大腿直筋・内側広筋に筋肉の緊張と圧痛がみられ、歩行時にも同部位に痛みがありました。 膝関節にはO脚変形がみられましたが、膝蓋跳動はみられませんでした。 既往歴として頚椎ヘルニア、膀胱がんがありました。 東洋医学的な所見として、脈は弦略滑、舌は紅・無苔でした。 【東洋医学的な見立て・施術】 膝関節の変形がある一方で、主な痛みは膝そのものではなく、大腿部にみられていました。 そのため、大腿部の筋肉の緊張を緩めることを中心に施術を行いました。 また、年齢や東洋医学的な所見も考慮し、腎を補うことを目的としたツボも選択しました。 ご高齢であることから、刺激量が多くなりすぎないよう注意しながら施術を行いました。 【経過】 初回の施術後、歩行時に「足が軽くなった」と感じられ、大腿部の痛みも大きく軽減しました。 施術後の変化を喜ばれ、その後も定期的に来院されています。 60代 男性 アキレス腱の痛み 【症状・来院の動機】 退職後、アルバイトで慣れない立ち仕事をするようになり、アルバイトを始めてから右足首のアキレス腱に痛みが出現しました。 以前、鍼灸院に通院していたことがあり、鍼を受けてみようと思い来院されました。 痛みは、しばらく立って仕事をしていると出現し、仕事中は前かがみの姿勢で作業を行っていました。 右アキレス腱には軽度の熱感と圧痛があり、左側と比べて肥厚していました。 痛みが出ると、歩行時に足を引きずるようになるとのことでした。 既往歴として肺気腫、高コレステロール血症がありました。 東洋医学的な所見として、脈は略滑、舌は淡白、薄白苔でした。 【東洋医学的な見立て・施術】 アキレス腱の熱感や圧痛、肥厚がみられ、立ち仕事によって痛みが出現することから、アキレス腱炎による症状と考えました。 施術では、身体全体の状態を考慮しながら、合谷・三陰交などのツボを選択しました。 また、アキレス腱の圧痛がみられる部位にも鍼を施しました。 【経過】 初回の施術終了後、院内を少し歩いていただいたところ、「足首周囲が軽くなった」とのことでした。 4日後の来院時には、仕事中の痛みが10段階で「10」から「4」程度まで軽減していました。 さらに5日後の来院時には、仕事をしていても痛みを感じなくなっていました。 そのため、3診目をもって今回のアキレス腱の痛みに対する施術を終了としました。 70代 女性 膝痛 【症状・来院の動機】 当院に来院されている患者さんからの紹介で来院されました。 半年前から右膝の外側に痛みがあり、特に立ち上がる際に痛みを感じるとのことでした。 また、時々膝が鳴ったり、膝がカクンとして力が入らなくなったりすることがあり、腰にも力が抜けるような感覚があるとのことでした。 膝を確認すると、両膝関節の内側に変形がみられ、右膝関節外側側副靱帯付近に圧痛がありました。 また、右大腿筋膜張筋に張りがあり、右膝には膝蓋跳動がみられました。 右膝関節を他動的に動かすとクリック音も確認されました。 座った状態から立ち上がる動作を確認すると、膝が内側に入ってから立ち上がろうとする動作がみられました。 現病歴として高血圧があり、東洋医学的な所見として脈は細弦でした。 【東洋医学的な見立て・施術】 膝関節の変形や痛みの部位、立ち上がり動作などから、加齢に伴う変形性膝関節症による膝周囲への負担が痛みに関係しているものと考えました。 施術では、右膝関節周囲の圧痛がみられる部位(阿是穴)を中心に、三陰交・合谷などのツボを選択して鍼を施しました。 【経過】 初回の施術終了後、座った状態から立ち上がる動作や歩行時に膝の痛みを感じなくなり、「足が軽くなった」とのことでした。 2診目は1週間後に来院され、膝の痛みはほとんど感じなくなっていました。 施術後の状態を安定させるため、さらに1週間後に3診目の施術を行いました。 2診目から3診目までの間も膝の痛みを感じることなく、普段の日常生活を送ることができていました。 そのため、3診目をもって今回の膝の痛みに対する施術を終了としました。 10代 男性 アキレス腱炎 【症状・来院の動機】 当院に来院される1か月前から右アキレス腱に痛みがあり、整形外科を受診し、「アキレス腱炎」と診断されました。 治りが遅いことを不安に感じ、別の整形外科も受診しましたが、同様に「アキレス腱炎」と診断されました。 患者さんは小学生で、野球と陸上を行っていました。翌月には運動会を控えており、運動会には参加したいとの思いから当院に来院されました。 来院時は、踵を床や地面につけるとアキレス腱部に痛みが出るため、踵を浮かせ、つま先立ちのような状態で歩いていました。 触診では、右アキレス腱に圧痛と緊張がみられましたが、発赤や熱感はありませんでした。 【東洋医学的な見立て・施術】 野球や陸上による繰り返しの動作に加え、成長期であることから、アキレス腱に負担がかかり、炎症が生じたものと考えました。 施術では、小学生ではありましたが、翌月の運動会に間に合うよう、一般的な鍼を選択しました。 刺激が強くなりすぎないよう配慮し、鍼は1〜2ミリ程度の浅い刺入とし、アキレス腱周囲の緊張や痛みを和らげることを目的として施術を行いました。 【経過】 施術翌日から踵を床や地面につけられるようになり、痛みも半分程度まで軽減しました。 2診目は初回から4日後に来院されましたが、その時には踵をつけて歩くことができ、以前と同じように走れるようになっていました。 症状が改善したため、2診目をもって今回のアキレス腱炎に対する施術を終了としました。 ▶ 鍼灸施術についてはこちら なかなか改善しない身体の不調、東洋医学から見直してみませんか? 体質や身体全体の状態をみながら一人ひとりに合わせて鍼灸施術を行っています。 ―Web予約は24時間受付しています―