症例 打撲

 80代 女性 
今治 打撲 玄鍼灸院

【症状 来院の動機】

3日前に庭の植木を手入れしている時に、つまずいて右膝(膝蓋骨の直下)をブロック塀にぶつける。ぶつけた時は痛みのために、しばらく立てなかった。早く来院しようと思ったが、老人会のイベント準備などがあり、なかなか時間がとれず転倒から3日後の来院となる。来院前までは、打撲部位に友達からもらった湿布を貼っていた。 来院時には、打撲部位に内出血、裂傷は見られず、腫脹がある。少し跛行(足を引きずって歩く)が見られ、膝裏が張り、押すと痛みがある。ズボンを履く時に膝を曲げると痛みがあり、曲げにくい。 脈はやや弦、舌は淡紅。

【経過 内容】
理学所見から転倒による打撲と判断する。打撲は腫れや痛みを伴うことから、先ず気血の流れを良くするために合谷、三陰交に鍼、また膝裏の圧痛点にも鍼を行う。また打撲周囲を囲むように八分灸を施す。 施術後には、跛行が見られず、膝を曲げる時に痛みを感じなくなる。打撲部位の腫脹は来院時より小さくなる。痛みが随分と軽減したので、経過観察とした。

 80代 女性 

【症状 来院の動機】

定期的に来院する患者さん。 今回は来院の3日前に慌てて靴を脱ごうとした時に尻もちをつく。尻もちをついた当日の夜は痛くて眠れず、ずっと臀部を保冷剤で冷やしていた。よく転んだりするので、今回も自己判断で打撲と考える。 来院時には原付バイクで来院するが、振動で痛みを感じることは無い。仙腸関節部に圧痛がみられ、熱感、内出血、腫脹は見られない。痛みは動かし始めに臀部にある。排便時に少し痛みを感じる。脈はやや弦、舌は淡白。

【経過 内容】
以上から尻もちによる打撲と考える。痛みは局所の気滞血瘀によるものと考え、気と血の流れを良くするツボ、また痛みが督脈と膀胱経にあるのでそれに関連するツボに鍼をする。最も痛む部位(圧痛部位)に灸をする。施術後、痛みが10→2と変化したので、1診目を以て略治とする。症例の患者さんは1人暮らしをされており、痛みを我慢する人なので、眠れないほどの痛みを感じる場合は救急車を呼ぶように指導した。

 70代 女性 
今治市 玄鍼灸院 打撲

【症状 来院の動機】

定期的に肩こり、腰痛で来院されている患者さん。来院の4日前にサンダルを履いて庭にいた時、電話が鳴り急いで家の中に入ろうとした時につまずいてしまい、右半身を地面に打ち付けてしまう。内出血が右眼周囲、右臀部から大腿外側、右腕に擦過傷が見られる。特に右眼周囲の内出血は目立つので来院するまでアイシングを行っていた。来院時には右眼周囲に内出血、腫脹が見られる、また打撲による跛行、右上肢の挙上がやや困難。いつも以上首から肩にかけてのコリがきつい。脈は弦。

【経過 内容】
施術は右上肢の挙上困難と、跛行、首から肩にかけてのコリを中心に行う。主なツボとしては外関、三陰交、局所の阿是穴に鍼を施す。施術後、上肢の挙上が可能になり、跛行も軽減する。2診目は2日後、問診後に施術室に移動する時に跛行は見られない。施術は前回同様のツボに鍼灸の施術を行う。施術終了後、上肢の挙上は以前と変わらなくなり、歩行もスムーズに行えるので、2診目を以て今回の打撲による症状は略治とする。

PAGE TOP