気分が落ち込む、やる気が出ない、不安を感じる、集中できない、眠れない・・・現代では、仕事や人間関係、生活環境など、さまざまなストレスによって心身の不調を感じる方が少なくありません。気分の落ち込みや不安、眠りの問題など、心と身体の両面にさまざまな不調が現れることがあります。実際、当院にも気分の落ち込み、なかなか眠れない、やる気が出ない、動悸がするなどの症状を訴えて来院される方が多くいます。
心身の不調

■ 心と身体はつながっています
心の疲れは、睡眠や食欲、胃腸の働き、肩や首の緊張、疲労感など、身体にもさまざまな形で現れることがあります。当院では、心の状態だけを見るのではなく、睡眠・食欲・疲労・身体の緊張なども含めて全身の状態を確認します。東洋医学の考え方をもとに、お身体の状態に合わせて鍼灸施術を行います。
このようなお悩みはありませんか?
・ 寝つきが悪い、夜中に目が覚める
・ 朝起きても疲れが取れない
・ 仕事や人間関係のストレスで身体が緊張している
・ 動悸や息苦しさを感じることがある
・ 頭痛や肩・首の緊張が続いている
・ イライラしやすくなった
・ 病院で検査を受けても身体の不調が続いている
・ 心身ともに疲れている感じがする
症状
症状は、身体症状と精神症状に分けられます。

体質や季節の変化によって、心身にはさまざまな不調が現れることがあります。
睡眠の変化、食欲の変化、身体のだるさ、頭痛などの身体症状だけでなく、関心や意欲の低下、気力が出ない、考えがまとまりにくい、気分が落ち込むなど、精神面にも変化が現れることがあります。東洋医学では、こうした症状を一つひとつ別々に捉えるのではなく、体質や季節、生活習慣などを含めて身体全体の状態から考えることが大切です。
「なんとなく調子が悪い」「以前とは少し違う」と感じるときは、身体からのサインかもしれません。日々の変化に気づき、自分の体質や状態に合わせて心身を整えていくことが大切です。
東洋医学の考え
東洋医学では、心と身体は密接に関係していると考えます。その考え方は、2000年以上前に書かれた「黄帝内経」の七情学説にも示されています。
七情とは、喜・怒・憂・思・悲・恐・驚の七つの感情です。適度な感情の変化は自然なものですが、強い感情や情緒的な反応が長く続くと、心身のバランスに影響すると考えます。
そのため東洋医学では、気分や感情だけでなく、睡眠・食欲・疲れやすさ・身体の緊張など、身体全体の状態をみていきます。
発病の原因
うつ病の基本病機(病気の発生・発展・変化のメカニズム)は肝失疏泄、脾失健運、心失所養、臓腑陰陽気血失調です。主な病位(病気の位置)は肝にあり、そこから心・脾・腎に及びます。うつ病初期の病変は気滞(気の滞り)が主で、それに血瘀、化火、痰結、食滞等を伴い、多くは実証(病邪が旺盛)に属します。病の期間が長くなると実証から虚証(正気が不足)に変化します。
虚実の弁別
「虚」とは病気に対する力が低下して、身体に虚弱な反応が見られます。「実」とは身体が病気に対して力強く反応し、患部に強い痛みや腫れなどの充実した反応が見られます。
・虚証 病の期間が長く、精神不振、落ち着かない、不眠、悲しくて泣きたくなる。
・実証 病の期間は比較的短く、精神抑鬱、胸脇脹痛、喉の中がつまる、ため息が多い。
うつ病の分類
体質・季節による不調の特徴
東洋医学では、症状だけを見るのではなく、
体質や心身の状態、季節の変化などを含めて身体全体を考えます。
東洋医学では「症状の背景」を考えます
同じような症状があっても、その原因や身体の状態は人によって異なります。 東洋医学では、気・血・陰陽のバランスや五臓六腑の働き、 体質、生活習慣、季節などを総合的にみながら、 なぜその症状が現れているのかを考えていきます。
肝気鬱結型
ストレス・情緒の変化が出やすいタイプこのタイプで現れやすい症状
精神抑鬱、情緒不安定、胸部満悶、胸脇脹痛、 痛む所が一定しない、よくため息をつく、 食欲不振、大便不調、女性の場合には月経不調、 生理前に胸の張りがある。
東洋医学では
肝の気の流れが滞ることで、 気の巡りが悪くなり、胸脇部の張りや情緒の変化、 月経などにも影響すると考えます。
心神失養型
気持ちの落ち込み・不安が出やすいタイプこのタイプで現れやすい症状
ぼんやりとし、落ち着きがなく、 疑い深く驚きやすい、悲しくてよく泣く、 喜んだり怒ったりする、 喜んで飛んだり跳ねたりする。
東洋医学では
心は精神活動と関係すると考えられています。 心の働きが弱まり、気血が十分に行き渡らないことで、 精神面が不安定になりやすいと考えます。
痰気鬱結型
のど・胸のつかえが出やすいタイプこのタイプで現れやすい症状
精神抑鬱、胸の閉塞感、脇肋脹満、 のどの中に何か詰まっている感じがする。
東洋医学では
体内に「痰湿(たんしつ)」が生じ、 気の流れが滞ることで、 胸やのどのつかえとして現れると考えます。
心脾両虚型
疲れやすく、集中しにくいタイプこのタイプで現れやすい症状
考えることが多く疑い深い、眩暈、動悸、 不眠、物忘れ、食欲はない、顔色が良くない。
東洋医学では
心と脾の働きが弱り、 気血が不足することで、 思考力や集中力、体力の低下などにつながると考えます。
陰虚火旺型
ほてり・不眠が出やすいタイプこのタイプで現れやすい症状
眩暈、情緒が不安定、動悸、物忘れ、 不眠、夢が多い、怒りやすい、腰のだるさ。
東洋医学では
身体を潤す「陰」が不足し、 相対的に熱が生じることで、 ほてりや不眠、イライラなどの症状が 現れると考えます。
以上のような分類をもとに、当院では心身の不調に対して、東洋医学の考え方をもとに鍼灸施術を行っています。心療内科などの医療機関で治療を受けながら、身体の不調を整える目的で鍼灸を併用される方もいらっしゃいます。メンタル鍼灸を受けられた方から、「身体がスッキリする」「頭が軽くなった」「よく眠れるようになった」「気持ちの切り替えができるようになった」等の感想をいただいています。
一方で、心身の不調は一度の施術ですべてが変わるとは限りません。症状の程度やこれまでの経過、生活環境などによって、継続して身体を整えていくことが必要な場合もあります。当院では、お身体の状態を確認しながら施術を行い、必要に応じて継続的な施術をご提案しています。
一時的な変化だけを目的とするのではなく、心と身体の状態を少しずつ整えていくことを大切にしています。
メンタル鍼灸の症例・当院の考え方
当院で行ったメンタル鍼灸の症例をご紹介します。
症状だけでなく、体質や身体全体の状態をどのようにみて施術を行ったのか、実際の症例を通してご覧いただけます。



