今年はまだ梅雨入りしていないようですが、そろそろ梅雨入りでしょうか?
梅雨の時期になると、周りの空気がジメジメとして不快な感じですね。東洋医学では、このジメジメした感じを『湿邪』と考えています。
湿邪とは?
『湿邪』の性質は水に似ていますが、水のようにサラサラした感じではなく、それよりも重く・汚く不潔なのです。これを重濁性と言います。『湿邪』は、外湿(大気中の湿度が高くておこる)と内湿(体内の水分が停滞している)があります。梅雨時期は外湿により内湿になりやすく。湿が体内にこもり津液(体液)の巡りがうまく働かず、四肢を動かすのが重だるくなります。
湿気の多い時期・雨に濡れる・長い間、湿ったところにいたりしますと、『湿邪』が人体に悪さをします。特に日本では気候的に湿気が強く、『湿邪』の影響が大きいです。
具体的には?
①『湿邪』は気の流れを阻害しやすいので、胸がつまるような感じ・すっきり排便しないなどの症状が現れます。
②『湿邪』が皮膚より侵入しますとカラダがだるくなったりします。また、関節などに留まると関節の痛みや動かしにくさを感じます。
③『湿邪』がカラダの内部まで侵入しますと、下痢・尿量減少・浮腫などが生じます。
おおまかには、上記のような症状を呈します。
『湿邪』による病の多くが治りにくく、病気の経過も長引き、再発を見ることがあります。梅雨の時期は、『湿邪』を受けやすい時期ですが、この『湿邪』を助長させるものがあります。それは季節を問わず助長させるものです。肉食・お酒・油物・味の濃いものなどです。
予防法
以上のことに気をつけて、梅雨時期に体調不良を起こさないようにしてみては如何ですか?
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