症例 起立性調節障害

10代 男性

 

【症状 来院の動機】
当院にはHPを見て来院する。来院の2ヶ月前から頭痛が毎日出現する。そのため耳鼻科、脳神経外科を受診するが異常は見られない。頭痛は午前に出現することが多く、痛みは頭頂部にあり、また後頚部に張りを感じる。頭痛は横になっていると痛みを感じず、起きていると痛みを感じる。休日は寝ている時間が以前より多い。医療機関からは五苓散、ロキソニンが処方されている。来院時には、学校(中学校)へは午後から登校している。脈弱。

【経過 内容】
以上のことから起立性調節障害を想定し、施術を行う。(当院に通院中に、心療内科にて起立性調節障害との診断を受ける)年齢から陰陽のバランス、特に上下のバランスが取れていないのでそのバランスを調えるような施術を行う。主なツボとしては百会、内関、中脘、豊隆、三陰交、太衝。1診目が終了した時点で身体が軽くなり、頭がスッキリしたことを自覚する。2診目は4日後、午前中の頭痛が軽減するが、食後に頭痛が出るようになる。そこで脾胃の機能を高めることにする。3診目は1週間後、午前中から登校できるようになり、頭痛はさらに減っているが、食後に少し頭痛がある。2診目と同様の施術を行う。4診目は3診目から1週間後、頭痛が出現する前の生活がおくれている。頭痛を感じることはほとんど無くなる。4診目を以て施術終了とした。

10代 男性
今治 起立性調節障害 玄鍼灸院

【症状 来院の動機】
当院には紹介により来院する。中学一年の時に「起立性調節障害」の診断を受け、医療機関で加療中。来院時は中学三年、現症として過眠で困っている。朝起きることができずに、午後から登校したり、しなかったりしている。過眠以外の症状として、下痢気味。ダンスを週に一度習っている。脈は数弦、舌は淡紅、白膩、舌尖に紅点。腹は全体的に緊張しており板状。

【経過 内容】
以上のことから主訴である過眠は、身体所見から脾虚湿盛によるものと考える。先ずは体内の湿を除くことを主眼にし、また思春期であることから心身のバランスを調えるようにもする。主なツボは百会、合谷、神門、中脘、足三里、豊隆、太衝である。週に一度の施術間隔とする。2診目、鍼を受けた後から朝起きることができるようになる。4診目で午前中に登校することができるようになったので、4診目をもって終了とした。もしまた過眠傾向になるようになれば、早目に来院するように伝える。

10代 女性 
今治 起立性調節障害 玄鍼灸院
【症状 来院の動機】

来院する半年前に近くの総合病院にて「起立性調節障害」の診断を受け加療中であるが、症状がなかなか改善しないのでHPを見て当院に来院する。 主な症状は頭痛、吐き気、午前中の倦怠感、倦怠感がひどいと午後にまで及ぶ。また起立時に立ちくらみ、時折息がつまる感じがする。手足に冷えがあり、食欲、二便は正常、生理に異常は見られない。腹診にて心下板状、脈細弱、舌淡紅、薄白苔。

【経過 内容】
以上のことから症状が多岐にわたり、東洋医学には「体稟少陽」学説があり、発育機能は肝胆にあると考えるので、肝胆を中心とした施術を行うことにする。施術は週に1度とする。2診目の問診にて1診目終了後から症状が少し軽くなり、午後の倦怠感を感じなくなる。4診目終了時点で、症状が10→2と大幅に軽減する。6診目では息苦しさと動悸が少し気になるが、倦怠感、頭痛、吐き気は無い。7診目では症状がほぼ無くなり、7診目を以て施術終了とした。

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