症例 肘・手首の痛み 2024年2月9日 by 玄鍼灸院 40代 男性 テニス肘(上腕骨外側上顆炎) 【症状 来院の動機】紹介により来院。 来院の一週間前から、左肘から手首にかけて痛みが出現する。思い当たる原因としては、痛みが出現する前に船釣りに出かけ、大物を数匹釣ったことが思い当たる。それ以降、左利きなので歯磨きをする時、ドアノブをひねる時等で痛みが出現する。年末に餅つきをしないといけないので、痛みを取って欲しくて来院。 来院時には、肘の数カ所に圧痛、少し熱感があり、トーマステスト・中指伸展テスト陽性。痛みは発症時に比べて、徐々には引いてきているとのこと。 【経過 内容】施術の目的を鎮痛・消炎とする。肘周囲の圧痛部位、痛みがあると気血の流れが悪くなるので、気血の流れを改善するツボに鍼を行い、また肘を囲むように灸を行う。施術終了後、トーマステスト・中指伸展テストを行うも、痛みは出現しない。念のために左肘にキネシオテープを貼り、痒くなればテープを取るように指導する。痛みが再発するようであれば、来院するよに伝え終了とした。 40代 男性 肘の痛み 【症状 来院の動機】腰痛があれば来院される患者さん。 2日前から腰部に違和感、動かし始めに痛みがある。今回は、特に原因として思い当たることは無いが、左肘に痛みがある。痛みは手首を内側にひねる動作の時にあり、肘の曲げ伸ばしでは痛みが無い、曲池穴(肘を曲げた時にできるシワの端)に圧痛がある。トーマステスト(−)、中指伸展テスト(±)。 【経過 内容】以上のことから肘は上腕骨外側上顆炎と判断し、施術を行う。圧痛部位を囲むように鍼を4本刺鍼する。15分程たった時に鍼を抜き、痛みがあった動作を行ってもらうと痛みが10→3に変化する。痛みが最初よりも外側に移動した気がするとのことで、腕骨穴に鍼をする。その後、同じ動作をしてもらうと痛みが10→0に変化する。腰痛で再診の際に肘のことを聞くと、前回の施術後から痛みは出ていないとのこと。 20代 女性 手首の痛み 【症状 来院の動機】 当院に来院している患者さんからの紹介により来院。主訴は右手首の痛み。痛みは仕事を始めた時からあり、市内の整形外科を受診し「腱鞘炎」の診断を受ける。鎮痛剤を処方され、服用するも痛みは一時的に軽減するが、しばらくすると元に戻る。仕事でペンタブを使用するのでどうしても手首に負荷がかかりやすい。フィンケルシュタインテスト陽性、右手関節撓側に圧痛、右肘関節部に圧痛、右手関節尺屈にて痛みが出現する。また首、肩の凝りを伴う。【経過 内容】1診目の施術は主に鎮痛、消炎を目的に行う。圧痛点を中心に鍼を行い、また首、肩の凝りに対しても施術を行う。2診目は5日後。痛みは随分と軽減しているが、痛みは夕方以降に出やすい。1診目と同様の施術を行う。3診目は一週間後、痛みが週末に感じる程度に軽減する。3診目以降は一週間に一度の施術。6診目の時点では痛みが随分と軽減し、あまり気にならない程度になっているので、6診目以降は痛みが出た時のみに来院している。そのペースは2〜3週間に一度である。