症例 不眠症 2022年9月8日 by 玄鍼灸院 60代 男性 【症状 来院の動機】 会社を退職する前から寝付きが悪くなり、心療内科を受診し睡眠薬・精神安定剤を服用している。腰や肩の痛みもあり、HPを見て当院に来院する。 普段から寝付きが悪く、寝付いても夜中に3回程目が覚めてしまう。朝から頭がボッーとし、昼間は眠くならない。腰は慢性的に痛み、特に前かがみになると痛む。肩はゴルフのスイングをする時に痛み、現在はゴルフを休止している。現在は週3回ほどアルバイトをしている。毎日40分ほど散歩をしている。 現病歴として高脂血症、肺気腫。脈略弦、舌紅無苔。 【経過 内容】主訴が不眠であることから、主に不眠に主眼をおき、あわせて肩・腰の施術を行う。退職前から不眠になっており、年齢的に肝・腎の弱りが出始めることから、また脈や舌から肝・腎の陰虚と考えた。施術する穴としては肝・腎経の穴を主に取り、鍼灸を行う。1診目終了後、頭がスッキリとし、肩や腰の痛みが軽減する。2診察は3日後、鍼灸を行った当日はぐっすりと眠れた。2診目当日は夜間覚醒が2回ほどあった。3診目も3日後、睡眠はかなり改善され、夜間覚醒が1回ほど。肩や腰の痛みはあまり気にならなくなる。4診目からは週に一度の施術とする。5診目の問診で夜中に目が覚めることもなくなったが、睡眠薬・精神安定剤が効きすぎているのかいつまででも眠いとのコメントを頂く。薬に関しては心療内科に相談するように伝える。6診目、心療内科の薬が減薬され、朝の目覚めもよいとのコメントを頂く。6診目以降は、2〜3週間に一度のペースで健康管理のために来院されている。 20代 女性 【症状 来院の動機】以前より定期的に通院されている患者さん。 半年前から昼間の仕事を始めたころから、中途覚醒が二時間おきにある。どうしても寝過ごしたらいけないと思い、深い眠りがとれておらず、昼間は頭がぼんやりとし集中力が続かない。起床時に胃もたれを感じる。就寝は午前2時前後で、起床は午前8時ごろ。昼間の仕事を始める前は夜型の生活をしており、就寝時間午前4時ごろ。脈は弱緩。 【経過 内容】寝過ごしてはいけないと思いながら就寝しており、それがストレスとなり心神を乱したものと判断する。施術は乱された心神を落ち着かせるツボ、内関・三陰交を中心に施術を行う。あわせて就寝時間を出来るだけ早くするように指導する。1診目終了後から、中途覚醒が1度あっただけで、それ以降は午前8時まで就寝できるようになる。3日後の2診目を以て略治とする。