覚書①

医方大成論和語鈔・脾胃

不以生冷之物傷之
生(なま)なる物こなれ難(かた)し。冷(ひへ)たる物は胃の陽気を損す故に生冷の食物飲物を以て脾胃を傷(やぶる)こと勿れと也。

こなれは消化のこと。冷たい食べ物や飲み物を摂ると胃の陽気を傷つけてしまう。胃の陽気が傷つくと消化が上手く出来なくなってしまう。暑い季節に冷たい飲み物や食べ物を多く摂ってしまうと、食欲が落ち、だるさが出てしまうのは胃の陽気を傷つけたためである。
このところ夏バテ気味の患者さんが見向けられるので、改めて読み直す。

辨証奇聞・小産門

婦人懐娠、口渇煩躁、舌上生瘡、両唇腫裂、大便乾結、至数日不通、以致腹痛小産、人以為大腸之火也、誰知是血熱煉胎乎。夫血所以養胎者也、然血温則胎受其利、血熱則胎受其損、児在胎中、不啻如探湯之苦、如何存活、自然外越下奔、以避炎氛之逼耳。

傅青主女科にも同じ文章が見られる。「女性は肝に先天する」と言われ、肝は経血の元となる血を貯め、月経や排卵を促す気の巡りを調節する。ついつい、血の流れを重視しがちだけれども、血の寒熱を疎かにしてはいけない。