膝の痛み

新緑の緑が眩しい季節になって来ましたね。
今回は、このところ「膝の痛み」を主訴に来院される方が多いので、「膝の痛み」について書いていきます。その中でも、加齢による「膝の痛み」についてです。

今治市 玄鍼灸院 膝痛

なぜ痛む?

膝の関節は、太ももの骨である《大腿骨》とすねの骨である《脛骨》をつなぐ部分です。大腿骨と脛骨の先端は、「軟骨」で覆われています。この軟骨は衝撃を吸収して分散させる作用があります。つまりクッションの役割を担い、関節がスムーズに動かすことができます。
軟骨は加齢とともにすり減ってきます。そのすり減りが進み軟骨がなくなると、骨同士が直接ぶつかるようになり、強い痛みが出てきます。これが「変形性膝関節症」です。関節の変形は年をとれば誰にでもいずれおこります。

痛みの前ぶれはありますか?

前ぶれとして「膝がこわばる」「膝につっぱり感がある」「何となく動かしにくい」等があげられます。
加齢とともに徐々に軟骨がすり減ることから、変形性膝関節症の症状は進行しいきます。例えば「歩き始めに痛む」などの膝を動かし始める時の痛みは、変形性膝関節症の初期段階といえます。この「歩き始めに痛む」ことを見逃さないことが重要です。

対処法は?

まずは、肥満やO脚などの自分のリスクを知ることが重要です。

加齢

膝を長く使うほど負担がかかり軟骨がすり減ってしまいます。50歳以上の人を対象としたデータでは、痛みが現れていない人を含めて、軟骨がすり減っていたのは男性が約45%、女性が約66%でした。女性の方が変形性膝関節症となりやすいです。

肥満

体重が増えると、その分膝にかかる負担が大きくなり、軟骨のすり減りが大きくなります。

O脚

O脚があると、膝関節の内側に体重がかかるため、膝の内側にある軟骨がすり減りやすくなります。

運動不足

運動不足により体重の増加や、膝を支えたり動かしたりする筋力が低下すると、膝関節にかかる負担が大きくなります。

対処法で重要なのが、肥満に対する対処です。歩いている時には体重の約2〜3倍の負担が膝にかかり、階段の上り下りでは約5〜7倍の負担がかかります。ですので体重を少しでも減らして、膝にかかる負担を軽減することがポイントになります。また運動不足により体重が増えたり筋力が低下したりすると、痛みは慢性化して強くなります。ですので、ウォーキングなどの運動を継続することが重要となります。

鍼灸ではどのように対処?

変形性膝関節症は、東洋医学では「痹証(ひしょう)」の中に分類されます。主に行痹・痛痹・着痹・熱痹があります。詳しくはまたの機会に書いていきます。
この「痹証」は身体を守る力が弱くなり、風・寒・湿・熱の邪気の侵入を許してしまい発症すると考えられています。
変形性膝関節症は年齢が上がるにつれて罹患する人が増えてくることから、「腎」と深く関わってきます。この「腎」は骨を司ることから、腎の衰えが骨に影響してきます。腎の衰えは男性では56歳、女性では49歳で現れてくると考えられています。
また膝関節を通る経絡は6本あり、どの経絡上に痛みがあるのかを見定める必要があります。

今治市 玄鍼灸院 膝痛

以上のことからどのような体質の方で、どの経絡に痛みがあるかを総合的に判断して、それに見合った穴を選択して施術を行っていきます。