傅青主女科③

下部冰冷不孕

婦人有下體冰冷、非火不暖。交感之際、陰中絕無温熱之気。人以為天分之薄也、誰知是胞胎寒之極乎。夫寒冰之地、不生草木;重陰之淵、不長魚龍。今胞胎既寒、何能受孕。雖男子鼓勇力戦、其精甚熱、直射於子宮之內、而寒冰之気相遇、亦不過茹之於暫、而不能不吐之於久也、夫猶是人也。此婦之胞胎、何以寒涼至此、豈非天分之薄乎、非也。蓋胞胎居於心腎之間、上系於心、而下系於腎、胞胎之寒涼、乃心腎二火之衰微也。故治胞胎者、必須補心腎二火而後可。方用温胞飲 。

意訳

婦人の下腹部(子宮)が氷のように冷たく、温熱の薬か下腹部を保温しないと下腹部に熱感が出現しない。性交時において、女性の膣内に温暖な感覚がない。これは先天の不足であり、誰も胞胎の寒でることを知らない。寒冷の地では草木が生じず、湿っぽく寒冷であると魚竜は長く生きれない。今胞胎が既に寒く、どうして妊娠することができるのか?男子が頑張り、熱い精を子宮内に射ち、寒冷の気と遇えば、しばらくは受け入れることはできるが、長い時間は維持出来ない。健康で病の無い人の胞胎がなぜに寒冷となるのか?これは先天不足なのか、いやそうではない。胞胎は心腎の間に位置し、上では心、下では腎に係る。胞胎の寒冷は、心腎二火が衰えたものである。よって胞胎を治すには心腎二火を補う必要がある。薬は温胞飲を用いる。

解釈

不妊治療を希望の患者さんのお腹を診ると、臍から下が冷えていることがよくあります。この「下部下部冰冷不孕」がまさに当てはまります。胞胎とは女性生殖器のことです。この胞胎が冷えているために、男性の精(精子)が長く留まることが出来ないので妊娠することができません。
では胞胎の冷えはどこから来るのか?胞胎は心と腎との関係が深く、心火と腎火によって支えられている臓器です。この火の供給が少なくなると胞胎が冷えてしまい不妊となってしまいます。
鍼灸の施術を行う場合には、この火を補う穴を主に取り、また下腹部を温めていきます。施術回数を重ねていくと臍から下の冷えが取れてきて妊娠することができるようになります。