こむら返り

今回は「こむら返り」について書いていきます。
このところ患者さんとの会話の中で、こむら返りについての話題がよく出てきます。一度経験したことがある方なら分かると思いますが、突然痛みがやってきて、その痛みはかなり強めです。多くはふくらはぎに起こります。

こむら返りとは?

今治 こむら返り 玄鍼灸院

医学用語で「有痛性筋痙攣」「筋プランク」と言います。筋肉に強い収縮が突然起こり、つってしまって痛みを伴う症状です。健康な人でも、激しい運動や長時間立っていた後に、下肢を中心に起こることがあります。50代以上では一度は就寝中に一度は経験したことがあるとの報告もあります。患者さんとの会話で話題となるのは、この就寝中のこむら返りです。

なぜ起こるのか?

筋肉の細胞は、カリウム・ナトリウム・カルシウム・マグネシウムなどのイオンのバランスによって反応が決まります。健康な人の場合には、余分なイオンは汗や尿などから排出されて、反応がちょうどよく行われるように調節されています。睡眠時には汗をかいており軽く脱水状態になっています。また体を動かすことも少なく、血の流れも低下しています。特に冬の時期は夜間の冷えがきついので、足の筋肉も冷えてしまい血行がさらに悪くなります。このような悪い状況の時に、寝返りをうったりすると筋肉に刺激が加わり、筋肉が収縮して「こむら返り」が発生してしまいす。

対処法

こむら返り 今治 玄鍼灸院

こむら返りがふくらはぎに起こった時には、膝を伸ばして足先をゆっくりと手前に引くようにしたり、立ってアキレス腱をゆっくりと伸ばしてあげるとよいでしょう。またイオンバランが崩れていることが多いので、ミネラルが入った飲料水(スポーツドリンク・麦茶等)を飲むことをお勧めします。

東洋医学の考え

こむら返り 今治市 玄鍼灸院

東洋医学では、こむら返りを「転筋」と言い、古い医書の中には早くから記載があります。《霊枢・陰陽二十五人》に「血気皆少則喜転筋」、《金匱要略》に「転筋之為病、其人臂脚直」と書かれています。要約すると血気が少ないと転筋を起こす、転筋の病は脚が真っ直ぐとなるです。
東洋医学ではこの転筋を大まかに三つに分けることが出来ます。

1,気血不足の転筋
 疲労が溜まると起こりやすく、顔色が良くない、めまいが起こる。
2,肝腎不足の転筋
 多くは老人に見られ、腰膝のだるさ、耳鳴り、物忘れなどがある。
3,風寒外袋の転筋
 転筋が起こる時は、寒さを受けると誘発されやすい、手足の冷えがある。

以上のような分類からどれに当てはまるかを判断して、鍼灸を施して行くと「こむら返り」が起こりにくくなります。
まだまだ寒い時期が続きますから、こむら返りでお困りの方がいたら鍼灸を受けてみるのはいかがですか?