冬の養生(食)

冬至を過ぎて、これから寒さが段々と厳しくなってきます。冬至は陰陽の分岐点、つまり陰が極まり、陽となす日です。これと反対なのが、夏至。陽が極まり、陰となす日です。
そこで今回は、寒い冬に向けてのオススメ食材を紹介していきます。

冬は多くの根菜類を食べましょう

「冬蔵」、冬はエネルギーを貯める季節にあたります。植物の根はもっともエネルギーを貯蔵する部位で、冬に根菜類を食べることは、陽を補うために自然エネルギーを最大限に活用することになります。

「春は花を、夏は葉を、秋はフルーツを、冬は根を食べましょう」
ここでの根は根菜類を指します。根菜類には、人参、大根、ごぼう、山芋等があります。東洋医学の観点から見れば、冬の季節は陽気が収斂し、万物は収まり隠れる時です。万物のエキスが根や種に帰るので、この時根菜類を食べるのに最適な時期なのです。

大根

今治 玄鍼灸院 大根

大根には消除積熱(身体に溜まった熱を取り除く)作用があります。
《本草綱目》と言う本の中に、「大下気、消谷和中、去邪熱気」と書かれています。東洋医学的には、大根の味は甘辛、性は微涼。また健胃作用もあり、胃もたれ、嘔吐、お腹のはり、便通などによい食材です。さらに粘膜を丈夫にし、免疫を高める働きがあるので、風邪やインフルエンザ、口内炎、咳などに効果的です。ただし大根は寒涼の性質があるので、普段からお腹が冷える、軟便傾向、水分を多くとる人は多く食べないほうがよいでしょう。

さつまいも

今治 玄鍼灸院 さつまいも

さつまいもには補脾益気(胃腸を助け、気を増やす)作用があります。
さつまいもの味は甘、性は平。喉のを乾きを止め、通じをよくする作用もあります。さつまいもは豊富な食物繊維と水分を含み、消化されても腸で吸収されず、食後の満腹感も強く、腸を刺激して腸の動きを増やし、通じを促します。ガスがたまりやすい人は食べすぎないほうがよいでしょう。

やまいも

今治 玄鍼灸院 やまいも

やまいもには健脾補肺(胃腸を健やかにし、肺を補う)作用があります。
やまいもの味は甘、性は平。また、栄養が豊富で、消化酵素のジアスターゼを多く含むので消化吸収もいいです。さらに古くから「山のうなぎ」とも言われ、精力がつくことで知られています。
やまいもは胃腸が弱く食が少ない、下痢が続く、咳が続く、頻尿等の人に効果が見られます。

里芋

今治 玄鍼灸院 里芋

里芋には健脾益胃(胃腸を健やかにする)作用があります。
東洋医学の観点からは味甘辛、性は平。血の巡りを良くし、解毒、痰を取り除くなどの作用があります。
里芋のぬめりはガラクタンという糖質とたんぱく質が合わさったもので、血圧を下げて、コレステロールを取り除く効果があります。またぬめりにムチンも含まれているので、体内に入るとグルクロン酸に変化し、胃腸の潰瘍予防や肝臓の強化に役立ちます。
生の里芋には少し毒があるので、生食しないようにしましょう。

じゃがいも

今治 玄鍼灸院 じゃがいも

じゃがいもには和胃調中(胃腸を調える)作用があります。
じゃがいもには多くのビタミンBとビタミンCなどが多く含まれているので、胃潰瘍や便秘に効果があります。またカリウムも多く含まれています。カリウムは、血液中の塩分を体外に出す作用があるので、体内の塩分バランスを取り、高血圧や動脈硬化の予防に役立ちます。日本人は、塩分を摂る量が多いので、じゃがいもは普段から食べたい食材です。